勝利

コンビニに行ったら、ふとCDつきのお菓子が目に入った。
……そういや、お母様が欲しいって言ってたなと思い出す。結構種類もあるのね、と目的の曲を探したが、ない。全9種類のうち、6種類置いてあるというのに。
これは私への挑戦と受けとっていいんですよね？

よく分からないコレクター心？につき動かされて、別のコンビニへ。
コンビニって狭いから、スペースも限られてるし、店舗によって力を入れている商品も違う。
だから、このお菓子もセブンイレブンだから置いてあるとか、ファミマだから置いてないとか、そういう区別はなく、食玩に力を入れている店舗かどうかが、あるなしの決め手のようだった。

何軒も回ってみたが、そのお菓子自体置いてないことが多く、あってもCDの種類が違う…。
なぜか「異邦人」はどこも置いてない。
きっと都会の狭いコンビニより、地元の無駄にスペースが広くて、近くに高校のある、あの店ならあるだろうという推測をしてみたものの、地元まで戻ってなかったらイヤだし、ここは虱潰しに…。
自分でもしつこいというか、偏執的なところのある性格だと呆れるのは、こんなときだ。

というわけで、コンビニを見かけるたびに入ってはがっかりした。
自分が欲しい物だったら、多分、面倒になってやめただろうけど、人のリクエストっていうのが、始末におえない。
別に優しいからとか親切だからというわけではない。ただ、自分が欲しい物なら「そんなにまでして欲しくないな」と気が変わるのだが、人のリクエストの場合、「やっぱり要らない」という言葉が聞けないので、探しつづけてしまうのだ。
まあ、挑戦をされて（されてねーよ）、ムキになってしまったのも敗因だが。

一日に11軒もコンビニを回ったのは初めてです。
というわけで、無事に地元の（あたりをつけていた）コンビニで入手。
勝った〜〜！！と勝利に酔いしれたが、何に勝ったのかは謎だ。むしろ、メーカーの戦略に負けたんじゃ…。
このコンビニめぐりをするために、職場の納会を蹴ったのは、我ながらバカだと思う。
は〜、つかれたつかれた。