6月。

2006年6月6日 BL作家さ行
ちょっと勢い余って6月分の日記をすべて削除したら、まだ5月とかいうタイトルが一番上にきてしまった。うーん。
というわけで、6月でございます。
キノコ病にかかっていて、しかもクールビズのせいか(?)職場の湿度が50%で、心身ともにジメジメ重たくなっている。でも、今日は職場近くを歩いてたらベビーカーとすれ違った。どうせ寝てるだろうと思って覗き込んだら、赤ん坊は目をキョロキョロさせてご機嫌なご様子で、しかもキューピーみたいな可愛らしい子で、ちょっといい気分になった。

ダイエット食品が届き次第、痩せる努力をしようと思う。
太った。
数年分の努力が……全部なかったことにされてしまう体重で。
もういい加減に放置できなくなってしまった。

秀 香穂里『虜 -とりこ-』キャラ文庫
以下、ネタバレ感想。
未読な方は読まないでください、本当に最後までネタバレしてるので。
あと、ろくなこと書いてないので、この作品が好きな方もお読みにならないほうがいいと思われます。

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多少取っ付きにくくはあったけど、途中までは面白く読んだ。
藍原は間違いなく好みのタイプだし、神堂は最初のほうは出番が少なくて正直好きかどうかも判断できなかったが、多分嫌いじゃないだろうと。
でも、神堂の正体が分かった時点で、もうこの小説は私好みの展開にはならないと分かってしまった。神堂が改心して贖罪に生きるか、(藍原を庇ったりして)死ぬ以外には、もう多分何があっても許せないだろうと思った。で、そういう展開にはならないだろうとも思ったから。
問題は藍原の行動(心情)。どうにも納得がいかないというか。
弟を殺した麻薬を(売るつもりがなかったにせよ)輸入した神堂を庇うのも納得できないけど、まあそこは好きになっちゃったんだから仕方がないのかなーと歩み寄ろうと努力してみた。
けど、まだそのまま職を続けるこの人の信念ってやつが理解できなかった。神堂は確かに麻薬を売るのをやめたかもしれないけど、過去の罪状を償いたいという気持ちがなければ改心したとは云えないわけで。藍原は麻薬で弟を亡くして、そのことで麻薬を憎んでいるはずなのに、自分の男だけはお咎めなしで、他の犯人だけ追いかけるって……。神堂が売っていた麻薬が習慣性の弱いものだったとしても、「今日から足を洗いました」で済むような犯罪だと思っているんだろうか。
ラストはやけに甘い雰囲気で終わってしまったけど、これならアンハッピーでもいいから納得のいくラストがよかった。
うーん、アンハッピーのほうがいいなんて、私としては珍しいことだし、ある意味貴重かもしれない。

別に犯罪者が最後まで改心しなくても、私が楽しめる小説はたくさんある。犯罪者だけど好きっていうキャラだっている。
ただ、藍原に同情しながら読んでいたので、そんな中途半端な苦しみや正義感だったのかと、どうしても納得できなかった。

なにかこのへんの感覚がこの作者さんとはずれることが多いな。
別の作品でも、自分のミスを尻拭いするために徹夜している同僚を置いて、女と食事に行く奴なんて、人としてどうかと思ったし…。仕事のできるいい男だっただけに、すごく惜しいと思った…。
まあ、まだ3冊しか読んでないけど…。

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