横山 秀夫 講談社
ネタバレ感想。ネタバレ満載。
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や〜、いいオヤジでした。
私生活ではくたびれた冴えないオヤジ達が仕事をしているときだけカッコイイっていうのは、オヤジものの醍醐味だと思う。
そういう意味では志木と佐瀬の章が面白かったかな。
読んでいて、確かに刑が確定するまでの流れっていうのはベルトコンベアー式なのかもなあと思った…。結局、それに逆らえたオヤジは誰もいなくて、最後の面会だけが「自慢話」というのは、リアリティはあるんだろうけど、ちょっと寂しい。
梶の抱えていた秘密が明かされて、これまでの謎が全て(謎はひとつしかないか)解けたときも、それは確かに話したくないかもしれないと納得はいったけど、どうにも物足りなさが残った。
事件後のことだし、この場合、直接事件に関係のない池上の個人名が報道にのらないようにするぐらいの配慮は当然されたと思うし、法廷で名前が出たとしても池上に伝わらなければよかったわけだから、黙秘以外にも守る方法はあったような…。
「もう一人救いたい」というのが生きたい理由というのは、すごくよかったなあと思う。
映画のほうも観てみたくなった。
ネタバレ感想。ネタバレ満載。
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や〜、いいオヤジでした。
私生活ではくたびれた冴えないオヤジ達が仕事をしているときだけカッコイイっていうのは、オヤジものの醍醐味だと思う。
そういう意味では志木と佐瀬の章が面白かったかな。
読んでいて、確かに刑が確定するまでの流れっていうのはベルトコンベアー式なのかもなあと思った…。結局、それに逆らえたオヤジは誰もいなくて、最後の面会だけが「自慢話」というのは、リアリティはあるんだろうけど、ちょっと寂しい。
梶の抱えていた秘密が明かされて、これまでの謎が全て(謎はひとつしかないか)解けたときも、それは確かに話したくないかもしれないと納得はいったけど、どうにも物足りなさが残った。
事件後のことだし、この場合、直接事件に関係のない池上の個人名が報道にのらないようにするぐらいの配慮は当然されたと思うし、法廷で名前が出たとしても池上に伝わらなければよかったわけだから、黙秘以外にも守る方法はあったような…。
「もう一人救いたい」というのが生きたい理由というのは、すごくよかったなあと思う。
映画のほうも観てみたくなった。
コメント
でも、映画は、とにかく、寺尾聰がすごくイイですよ。ただセリフもなくそこにいるだけのシーンでもなんか物凄くぐっとくる感じでした。その点でオススメできます。
原作を読む限りでは、梶は台詞が少ないのに強烈な印象を与えないといけない難しそうな役で、俳優さんはかなり演技力や存在感を要求されると思うのですが、その主演が魅力的ということなら、映画自体の出来も期待できそうです。
正月の混む時期を過ぎたら、レンタルしてみようと思います。