雪が降る

2007年4月4日 読書
藤原 伊織 講談社 2001/06

2ページぐらい読んで、これ読んだことあると気づいたのだが、よくよく考えてみれば再読しようと思って買ったんだった。4ヶ月も前のことは覚えていられないなあ。

作者さんは直木賞と乱歩賞をW受賞したという派手な人だが、作風は地味で堅実な感じがして読みやすい。(感覚だけの話で、とくに根拠はない)
この作家さんはロマンティストだなあって、どの作品を読んでも思う。
ストイックなちょいダメオヤジが主人公であることが多い。仕事はできるけど出世に興味がないってタイプ。地味だし、進んで人と争わない、結構ワケあり。
で、彼らは社会的にちょっとはみ出すことはあっても、人間的には道を踏み外さないし、そういう意味でのプライドはいつもしっかり守られる。
だから安心して読めるのかも。
多分、腐ったフィルターをかけても楽しめる作品が多いけど、いつも素材のまま楽しんでいるのは、全体にストイックだからかな。

解説が黒川博行で、久しぶりに読みたくなった。

(小説19)

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