うしー。
そういえば、レーベルバトンには書き忘れたが、このレーベル、作品ごとに豪華なレーターさんを使っているが、それぞれ作品の雰囲気に合った画風の方々で、趣味がいいなあといつも感心している。

ところでこの作品が手元に届くちょっと前に、小D(略し方を知らんがこれは不正解だろう)に作者の萌えについてのエッセイが載っていたので読んだ。
そこでこの『牛泥棒』について触れていて、この作品を書くに当たって○○○○萌えに目覚めたという内容だったのだが。
じゃあこの作品を読むと洗脳されて、○○○○萌という特殊スキルが身についてしまうのかと、結構こわごわ読んだ。
…あまり特殊なスキルを身につけても、どの作品でそれを発揮すればいいのか困るじゃないですか。

激しくネタバレ。○○○○についても書くので、モエダンのネタバレ?も含む。

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なんでこんなタイトルなんだ、BLなのに。BLって恋愛ものじゃないのか……と思いつつ、なんだか面白おかしくて、だんだんいいタイトルのような気がしてきた(笑)

ストーリーのほうは「口がきけない使用人」という設定と表紙のイメージから、ちょっと痛め暗めの作品を想像していたのだが、ガマガエルが出てきたのでちょっと安心。けど、妖怪ネタだったのか…ってかなり驚いた。
そうなってくればタイトルの意味はだいたい想像がついたが、牛泥棒の現行犯で捕まるとはさすがに思っていなかった。で、沼まで行ったらガマガエルが助けてくれるのかと思った。きっと頭からパクリなんだろうと思って、あまり殺生なことはしないでください〜と思っていたら…。あれはさすがに予想していた人は少ないんじゃないだろうか。
それにしてもこの契約、確かに牛は毎年買うには高価すぎる代償とは思うが、証文もかなり高くないですか、ガマさん。ちょっとボッタクリすぎなんじゃないかと思うが、返してくれたってことは、それほどあくどい商売じゃないのかもしれない。
肝心の恋愛部分は甘ったるい誤解とすれ違いで、読者は安心していられるという気軽なパターンで、感情移入しやすい素直なキャラだし、最後まで楽しめた。
親の借金のために身売り…結婚まで覚悟した主人公だが、最後は案外あっさりカタがついた。人によってはこのあたりはご都合主義と取るかもしれないが、私はここにものすごくリアリティを感じた。
大きなトラブルに遭うと思いつめてしまって視野が狭くなるものだけど(とくに借金では…)、ちょっとしたきっかけで解決の糸口が見つかると、そこから事態一気に好転するようなことってあるよなあと。人生はたまにものすごく大雑把だ…。
抉るような展開がなかったせいか、妙なところで考え込んでしまったり。

ほのぼのとしていて読みやすかった。キャラも真っ当すぎて、え?と戸惑ったが、坊ちゃんは好みのタイプだった。木原作品で攻が好みのタイプって、ものすご〜〜く珍しいなあと。
素敵vと可愛いvの中間くらいだ。それは年下攻として正しい姿だし、人間としてもマトモだし。
ほのぼのとした男夫婦の新婚生活を楽しめる作品だった。

最後にふんどし萌えについて告白。
きやがれ、褌!と張り切って読んでいたので、物足りないぐらいだった。もっと褌シーンがあってもよかったぐらい。
洗脳されるには至らなかったが、
ふんどしに抵抗感は一切なくなった。
受が褌でも全然問題なしですよ。


(小説49)

コメント

秋林 瑞佳
秋林 瑞佳
2007年7月4日6:21

私も読みました<牛泥棒

でも個人的に褌に関しては問題あります…。

六尺なのか。
越中なのか。

…六尺希望。

りょう
りょう
2007年7月4日12:04

>六尺なのか。
>越中なのか。

それは大きな違いですよね!
私は勝手に六尺で想像していましたが…。
ひらりん前掛け(…)タイプとフィットタイプ(?)という形態の違いは分かるのですが、実はどっちがどっちだったかどうしても思い出せずに検索してしまいました…。褌もネット通販で買う時代なんですね。
それはともかく。
褌の趣味が合って嬉しいです〜〜!!

…でも木原先生はどちらのつもりで書いたんでしょうね?
あとでモエダンを読み直してみます。

りょう
りょう
2007年7月4日21:00

うーん、どっちなのか分かりませんでした…。
これは好きなほうで想像してよさそうですね。(?)

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