鳩村 衣杏 ムービック 2006/7

また初読みの作家さん。ちょっとイラスト買い。
しかし、初読みでこの作家さんとしては珍しいという鬼畜攻を引き当てるとは。あらすじぐらいは読んで買わないとなあ。
…受の職業が司書だってことだけ確認して買った。

かなりネタバレ

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おおう、またスピンオフ作品を先に読んでしまった。番外編だけでも読めるようになっているから問題はないんだけど、なんとなくね。

一応、鬼畜攻なので趣味にあわなくて読みづらかった。うーん、17年も経ってから突然現れて強引にコトに及ぶあたり、ちょっとNG…なのだが、事情があって素直になれない受の態度が中途半端なので、別に(受に好かれていると思い込んでいるのは)誤解というわけでもないしそれも仕方がないのかと思ったり。
快楽に弱い受というのがまた苦手で、流されていると読んでいてイライラする。いや、流されてくれないと話が終わっちゃうけど。鬼畜攻が苦手なのは、流され受とセットになっていることが多いという理由もあるかも。
で、エッチシーンが多い。まったく二人の関係に進展がないまま同じこと(一応拒むけど快楽に流される)の繰り返しなので、サービスされても苛立つばかり。私に小魚、牛乳が足りないだけなのか。
ただとっても読みやすい文章だし、キャラもマトモなので、苛立ちながらも楽しめる。
しかし…ようやくそんな二人に慣れてきたラストになって受が本性を現すのがなあ。
なんていうか、攻を守りたい気持ちで少しずつ強くなっていくというような成長もののほうがよかったな。ベタだろうけど。…ショック療法で豹変されると、ついていけない。なにかこう、強くなったのは素敵なことだけど(?)人として大事な何かが欠落しちゃったのはちょっと…。
ウジウジした態度にイラつかされても、優しい君が好きだったよ。
あとから欠落していなかったことは確認できたのだが、イメージは戻らなかった。

そういえば、受は書評サイトを持っているのだが、あまり批判的なことは書かず、なるべく作品のいいところを探して感想を書いているという。
…無理だけど見習いたい。いいことだ、それは。
見習うと、ほとんど感想を書ける作品がなさそうな自分がイヤ。
そんなことを考えていたせいか、この作品の感想、なんだか消化不良になってしまった。

(小説115)

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