100 Love Letters
2007年11月8日 榎田尤利
榎田 尤利 大洋図書 2004/06/28
一応記念すべき今年の120冊目!
やはりというべきか、エダ作品になった。
それにしてもいい時期に読み始めたな。ほとんど待たされずに次が読める。
ネタバレ
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3冊目。今月に番外編が出るけど、とりあえず本編は終わりなのかな。
表紙からして兄カップルメインのようだし、核の髪が伸びていて嬉しい。
お年寄りにもてもてな正文が可愛かった。なんだか、この子の成長振りが頼もしかったし、健気なところにほろっときた。優しくていい子だ。
で、今回は兄が将来のことを考えて弟や恋人と距離を置こうとし、弟のほうも兄に頼らずに頑張ったりして、ラストに向かって人間関係が動き始める。
この兄弟も結構人並みに兄弟のあり方を考えていたらしい(笑)
今回の依頼も変わっていて面白かったが、人間関係のほうに焦点が当たっているので、少し停滞ムードの巻だった。これはこれで面白かったが、もうちょっと暴れて欲しかったなあ。
ところでこの依頼、郵便で送れば?という突っ込みをみかけたので、それは無理っぽいなあと考えてしまった。
なくなったら取り戻せない大事な書類を100回も郵便事故のリスクにさらせないと思う。少なくとも私なら郵便追跡サービスがあっても不安になる。この場合、実際のリスクの確率ではなく、気持ちの問題で郵便は避けるはず。それに宛先が老人ホームでは、100日間も人目につかずに受け取るのは不可能なのでは。費用を考慮しないのなら、信頼できる相手に手渡ししてもらうのが一番安全かなあと。偶然の盗聴がなければ、周囲にばれることもなかったわけだし。
で、沓澤がキレるシーン。
きたきた!
このシーンを読んでから「余裕のある大人の関係も楽しいけど、そろそろ別の展開が見たい」と思っていたことに気付いた。自分で気付くより先にニーズに応えてくれるとは、さすがエダさん。趣味の問題を超えて、読みやすさとか、ストーリーの上手さとか、サービスの充実ぶりにうっとりしてしまう。
きたきた、の話に戻って。
そんなことまで杣さんに手伝わせるなよ…とか笑ってしまった。
うーん、普通なら緊迫感あふれる…というかカンベンな展開なのだが、沓澤の核への愛情の深さを知っているだけに、読んでいるこっちはやりすぎにならないことを知っているので、安心して読めた。
いや、どう考えても褒められた行為ではないが、本当の意味で相手を傷つける行為ではないというか、ぎりぎりで「愛情の暴走」ぐらいで。イヤな気分にはならなかった。まあ杣さんもついてるから保険つきだし(笑)
好かれているのは知っているし、好きだけど…という核の気持ちの揺れが面白かった。何をすれば愛想を尽かされるのか分からないってすごいなあ。
ピンチのときにはきっちり現れる沓澤はやっぱりいい男だと思う。カッコよすぎ。今すぐには無理だけど2年ぐらいでヤクザもやめるし(具体的でいいね)、独占欲はあるけど束縛は一切なし。
ここまで条件のいい物件は珍しいかも。
手放したら絶対に後悔しそうだと、核にも読者にも納得させてしまうだけの魅力があるなあと。
年上攻の年の差カップルって設定だけ聞いたら、興味ないって思っちゃうけど、このカップルは好きだなあ。
(小説120)
一応記念すべき今年の120冊目!
やはりというべきか、エダ作品になった。
それにしてもいい時期に読み始めたな。ほとんど待たされずに次が読める。
ネタバレ
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3冊目。今月に番外編が出るけど、とりあえず本編は終わりなのかな。
表紙からして兄カップルメインのようだし、核の髪が伸びていて嬉しい。
お年寄りにもてもてな正文が可愛かった。なんだか、この子の成長振りが頼もしかったし、健気なところにほろっときた。優しくていい子だ。
で、今回は兄が将来のことを考えて弟や恋人と距離を置こうとし、弟のほうも兄に頼らずに頑張ったりして、ラストに向かって人間関係が動き始める。
この兄弟も結構人並みに兄弟のあり方を考えていたらしい(笑)
今回の依頼も変わっていて面白かったが、人間関係のほうに焦点が当たっているので、少し停滞ムードの巻だった。これはこれで面白かったが、もうちょっと暴れて欲しかったなあ。
ところでこの依頼、郵便で送れば?という突っ込みをみかけたので、それは無理っぽいなあと考えてしまった。
なくなったら取り戻せない大事な書類を100回も郵便事故のリスクにさらせないと思う。少なくとも私なら郵便追跡サービスがあっても不安になる。この場合、実際のリスクの確率ではなく、気持ちの問題で郵便は避けるはず。それに宛先が老人ホームでは、100日間も人目につかずに受け取るのは不可能なのでは。費用を考慮しないのなら、信頼できる相手に手渡ししてもらうのが一番安全かなあと。偶然の盗聴がなければ、周囲にばれることもなかったわけだし。
で、沓澤がキレるシーン。
きたきた!
このシーンを読んでから「余裕のある大人の関係も楽しいけど、そろそろ別の展開が見たい」と思っていたことに気付いた。自分で気付くより先にニーズに応えてくれるとは、さすがエダさん。趣味の問題を超えて、読みやすさとか、ストーリーの上手さとか、サービスの充実ぶりにうっとりしてしまう。
きたきた、の話に戻って。
そんなことまで杣さんに手伝わせるなよ…とか笑ってしまった。
うーん、普通なら緊迫感あふれる…というかカンベンな展開なのだが、沓澤の核への愛情の深さを知っているだけに、読んでいるこっちはやりすぎにならないことを知っているので、安心して読めた。
いや、どう考えても褒められた行為ではないが、本当の意味で相手を傷つける行為ではないというか、ぎりぎりで「愛情の暴走」ぐらいで。イヤな気分にはならなかった。まあ杣さんもついてるから保険つきだし(笑)
好かれているのは知っているし、好きだけど…という核の気持ちの揺れが面白かった。何をすれば愛想を尽かされるのか分からないってすごいなあ。
ピンチのときにはきっちり現れる沓澤はやっぱりいい男だと思う。カッコよすぎ。今すぐには無理だけど2年ぐらいでヤクザもやめるし(具体的でいいね)、独占欲はあるけど束縛は一切なし。
ここまで条件のいい物件は珍しいかも。
手放したら絶対に後悔しそうだと、核にも読者にも納得させてしまうだけの魅力があるなあと。
年上攻の年の差カップルって設定だけ聞いたら、興味ないって思っちゃうけど、このカップルは好きだなあ。
(小説120)
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