ひちわゆか 幻冬舎コミックス 2007/11

2001年に他社からノベルスが出ていて、そっちは先輩にお借りして既読。
というわけで再読なのでノーカウントかなと思っていたのだが、書き下ろしの続編付きだし、さらに…!
ノベルスに収録されているらしい『ギルティ』という話をまったく覚えてない。すっかりさっぱり覚えていない。名作とか書いてあるのに。覚えてないのが悔しいし、思い出せないのが気持ち悪い〜。
というわけで、これはもう別の本だ。私の中では区別する。
記録の付け方は気分しだい。初読でも気分が乗らないと無視することも…。

ネタバレ

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ついでだから再読の感想を。
『SASRA』の感想を見て回ってるときに、ひちわゆかはエロが濃いぐらいのことを書いている方がいらして、そうか〜?と思ったのだが、そうなのかもしれない。私の中でひちわ作品=『十三階の〜』なので、なんだかものすごくストイックな印象になっていたらしい。
この梶本に関してもチョコとアニメの好きな子供っぽいオジさんというイメージしか残っていなかったので、読み返してみて、結構感じが悪いオジサンだったのねーと驚いた。それに服装のセンスはいいらしいが、その他のセンスがどうにも。悪いオヤジじゃないが、カッコよくもないんだよなあ。

好きな場面は初読時と変わってなかった。冒頭の出会いのシーンと、ゴルフ場のロッカールームのシーンが好きで、とくに印象に残っている。イラストとは違うビジュアルつきで頭の中に残っていたということは、それだけモウソウしやすかったんじゃないかと。

面白い作品なんだけど、ちょっとだけ残念なのが、結局主人公のプロジェクトが盗まれたまま終わっちゃうことかなあ。別に復讐しなくてもいいし、最初から勝負はついているわけだし、最終的には自分の手元に戻ってきたわけだけど。棚ぼたで戻ってきたところが引っかかるというか、いまいちすっきりしないというか。
まあ趣味の問題なので、結果的に相手が自滅して主人公は成功を収めたわけだから、それでいいでしょって言われたらそれまでなんだけど。

本編でちょっと気になっていた部分に、書き下ろしでさりげなくフォローが入っているのがよかった。
(小説124)

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