今年もお世話になりました。
みなさま、よいお年をお迎えください。

今年も今日で最後ということで、せっかく通し番号を振ったことだし、読書記録のまとめをしようかと。
小説 141 作
漫画  62 作
今年は本を多く読もうと張り切ったので、例年より冊数が多いような。
とりあえず小説120冊の目標は達成できたので満足。
漫画は思っていた以上の冊数を買ったけど、読む気力がなかなか出てこなくて、多いのか少ないのかよく分からない結果に。

2007年のお気に入り。
私が2007年に読んだというだけで、古い本も混じっている。
読書傾向が偏っているので(…)漫画、小説、BL小説に分けて選んでみた。
BL小説はまだ語りたいので簡単な感想つき。
後ろの番号は私が読んだ順番なので、あんまり意味はない…。

〜漫画ベスト10作品〜
再版で再読の『誰にも愛されない』も面白かった。
それと『海街diary 1 蝉時雨のやむ頃』が次点ってところかな。

『くいもの処明楽』 ヤマシタトモコ 13
『ディア・グリーン 瞳の追うのは』 富士山ひょうた 21
『セルナンバー8』 石原理 23
『幻月楼奇譚 2』 今市子 39
『Daddy Long Legs』 勝田文 40
『レディー・ヴィクトリアン』 もとなおこ 44
『きみが恋に溺れる』 高永ひなこ 46
『百鬼夜行抄 16』 今市子 51
『どうしようもないけれど』 夏目イサク 11 54
『リアル 7』 井上雄彦 55

〜小説ベスト5作品〜
BL以外の本はほとんど読まなかった…ので10作も選びようがなくて。
『ブレイブ〜』は繰り返し読んだので1ヶ月かかった。

『ブレイブ・ストーリー』 宮部みゆき 1
『グレート・ギャツビー』 スコット・フィッツジェラルド 訳:村上春樹 14
『海辺のカフカ』 村上春樹 30
『封殺鬼鵺子ドリ鳴イタ』 霜島ケイ 37 97
『ライバルvol.3 北風と太陽と』 柏枝真郷 118

〜BL小説ベスト16作品〜
2007年はエダ、木原作品で埋め尽くされた。
もちろん本棚のスペースも埋め尽くされた。
職人芸のエダ先生、力技の木原先生というのが私の印象。
今年の新規開拓が佐々木禎子先生だけっていうのはちょっと寂しい。
トーナメント戦の結果みたいな中途半端な冊数なのは15冊に絞りきれなかったから。どれもいい作品で削れない…。

『交渉人は黙らない』 榎田尤利 13
 読みやすくてテンポがいいし、なんといっても受の芽吹が面白い上にカッコよかった。
 再読したらさらに気に入ったので、上半期に読んだ作品の中ではこれがベスト1。
 来秋の続編がとにかく待ち遠しい。

『ハンサムは嫌い。』 榎田尤利 28
 珍しくキャラが攻受ともに私の趣味に合ったエダ作品。
 職業ものとしても楽しめ、脇キャラまでいきいきしていてよかった。
 美容師という仕事を見直してしまった。

『透過性恋愛装置』 かわい有美子 31
 キャラがちょっと趣味に合わなかったけど、話として面白かったので。
 ストレートに恋愛ものとして楽しめるストーリー。タイトルと表紙も好き。
 建物(とくにマンション)好きな私にはたまらない設定だった。

『ヤクザとネバーランド』 砂原糖子 32
 庶民派?ヤクザもの。ヤクザものとして相当珍しいと思われる組長受。
 地味だが意外性もあり、受のさっぱりした性格が気に入った。男前受が好きだ。

『普通の恋』 榎田尤利 44
 普通、普通と言葉にこだわるあたりがちょっとうるさいが、リーマンものとしてリアリティがあって面白い。
 受が大人の男性としての可愛らしさを持っているのがよかった。

『牛泥棒』 木原音瀬 49
 BLとは思えないタイトルに驚いたが、読んだら妖怪もので二度驚いたという作品。
 珍しく攻受ともに分かりやすい魅力を持っていて、痛みなし、心理描写はさっぱりめ。木原作品としては比較的読みやすくライトな作風。
 キーワードは褌。ありきたりではもう満足できない、褌上級者向け。(←参考:モエダン)

植物シリーズ『WEED』、『FLOWER』、『POLLINATION』 木原音瀬 52 53 54
 新装再版本。あらすじを読んで、絶対趣味に合わない、無理!と思ったんだけど…。
 はまりまくってどうしようかと…。ここだけの話、鬼畜攻の帝王・谷脇が大好きだ。
 鬼畜攻を気に入ってしまうなんてとても不本意で、私のアイデンティティーは軽くクライシス…。

『SASRA』 Unit Vanilla 61 62 68 69
 企画もの。有名作家が集まっているし、BLとしてはわりと異色な作品もあって読み応えがあった。
 もはやタブーになっている(?)悲劇を扱っているところが面白い。
 作家当ても面白かったな。

『神さまに言っとけ』 榎田尤利 72
 ヤクザが主役の現代FT。ほのぼの感の中に現実の重さや理不尽なところもきちんとミックスされている。
 ネタバレになるので詳しく書けないが、ラストが秀逸。
 エダ作品の中では地味な内容で、恐らく人気も評価もそう高いものではないが、私にとってはお気に入りの1冊になった。

『吸血鬼には向いてる職業』 榎田尤利 88
 マンガ家シリーズ唯一のマンガ家攻、黒田瑞祥先生×熱血オタク編集者。
 基本は笑えて笑えて暖かく、ちょっとしんみり、の絶妙な配合がお見事でした。

『砂塵のかなた』 佐々木禎子 90
 アラブものを初めて最初から最後まで読み通せた!
 アラブものなのに、受に人格と人権と能力と責任感がある。もうそれだけで素晴らしいが、権力より自己の資質で魅力を発揮する攻が、受を仕事上でも認めているところがさらに好き。

『ロマンスの黙秘権』 うえだ真由 57 76 103
 弁護士もの。俺様でカッコいい攻と生真面目で天然な受の対等な関係がよかった。
 あと7冊ぐらいお付き合いしたかったのに、終わってしまって残念。
 (同人誌で出ている続編はゲット済み♪ ありがとう、我が友)
 深見は年間1位のお気に入り攻キャラ。とっても素敵v
 谷脇と黒田先生も好きだけど、うっとり乙女な気分にはならないじゃないですか…。

『美しいこと(上)』 木原音瀬 126
 女装リーマン受、冴えないヘタレ攻。木原作品の王道ストーリーで痛切ない。受の松岡がかなり健気でカッコいい。
 木原節がきいていて、なおかつ読みやすいんだから、待ってました!という作品。
 普段なら最後まで読んでいない作品は評価対象外だが、これは上巻だけで迷わず高評価をつけた。
 木原作品なのでこの先どんな落とし穴が待ち構えているか怖いけど、続きがものすごく楽しみだ。

『最後のテロリスト』 谷崎泉 130-132
 厚みのあるハードなストーリーとテンポのよさ、個性的なキャラがよかった。
 個人的には趣味に合わなかったが、一気読みさせられるパワーがあったし、読後に残るものがある。
 ライトなだけ、甘いだけがBLじゃないと思わせてくれる作品。

『恋になるなら』 渡海奈穂 134
 地味なセンシティブ系が大好物なので、外せない1冊。イラストが富士山ひょうた、というのも嬉しい。
 渡海作品は癖が強くて私には読みづらいこともあるが、これはキャラやストーリーのバランスが取れていて読みやすかった。
 商業誌では避けられる傾向にある(と思われる)ビタースイートなのもいい。

『帝都に秘めた華の咲く』 佐々木禎子 136
 好き嫌いの多い私が、どんな素材であっても安心して読める作家さんの遊郭もの。
 発売前から楽しみにしていたが、期待にプラスアルファをつけて応えてくれた。
 描写にさりげなく織り交ぜられた鋭いリアリティは、どちらかといえば大人向けかな。

コメント

秋林 瑞佳
秋林 瑞佳
2008年1月2日8:18

あけましておめでとうございます♪(…と年末の記事に書く私)

昨年のBLマンガ部門の話題は、『くいもの処明楽』が持って行ったような気がします。たしかヤマシタさんってもともとはBL系じゃなかったと思うんですけど、東京漫画社よく描かせたなあ(わははは♪)。で、彼女の単行本、今月リブレからも出ますよね。う〜む。

りょう
りょう
2008年1月2日14:36

あけましておめでとうございます〜。

>昨年のBLマンガ部門の話題は、『くいもの処明楽』が持って行ったような気がします。
ですよね〜。私も好きな作品ではありますが、ちょっと意外な路線でした。ヒゲ受OKな人がそんなにいるとは(笑)
もっとも、イバラな趣味の私には世間様の人気の尺度はいつも予測不可能ですが。

>たしかヤマシタさんってもともとはBL系じゃなかったと思うんですけど、東京漫画社よく描かせたなあ(わははは♪)。
あら。BL系以外を描いている方だったんですか。まったくの新人さんだと思っていました。東京漫画社は個性派の新人さんを多く出してくれるので、期待&注目しています。

>で、彼女の単行本、今月リブレからも出ますよね。
それはレーベル的に微みょ…いえいえ、楽しみです。短編集ですか〜。…個性を伸ばす方向でいってほしいなあと思います。

”D”
”D”
2008年1月2日18:44

あけましておめでとうございます〜。

私の記憶が確かならば…、今度出るヤマシタさんの単行本に収録される作品は、多分私、雑誌掲載時に見てますね。で、私は『くいもの処〜』より先にこの雑誌…てか、「GOLD」ですけど、で見て、独特な空気だな〜と思ったので、単行本が密か〜に楽しみです(笑)。

りょう
りょう
2008年1月2日22:58

あけましておめでとうございます〜。
Dさんもヤマシタさんの作品をお読みになってたんですね。
漫画は雑誌掲載されても、単行本になるまで(作品が集まるまで)スパンが長くて大変そうだなあと思います。

>独特な空気だな〜と思ったので、単行本が密か〜に楽しみです(笑)。

ということは、個性を尊重した仕上がりなんでしょうか。
発売が楽しみになってきました。

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