勘違い

2008年2月7日 BL作家さ行
朝のうちに持ってきた小説を読み終わってしまった。たまにこういうことがあるんだけど、2冊は持ち歩きたくない。なんといっても重いし(常に荷物が多いもので)、やっぱり持ち運ぶと汚してしまったりするリスクが高くなるから。
というわけで、帰りの電車に乗る前に文庫を買いに行った。近くの本屋は発売当日の新刊でさえ並んでいないような品揃え的にあんまり役に立たない店なので、ちょっと古めの新刊があるだけだった。
好きな作家さんの本は基本的に発売日直後に買ってしまうので、いきなり本屋に行っても本当に欲しい本はない。こういうとき、結構お気に入りだけど既刊全部を集めるには至っていない作家さんの既刊本が買えれば最高、ちょっと気になっている作家さんの新刊を新規開拓できれば運がいいと思う。
で、今回は両方ダメだった。古めの新刊ばかりなので、欲しい本は買ってあるし、気になる作者の本もない。疲れているのにわざわざ寄った本屋で何も買わずに帰るのは虚しいので、とにかく無理やり1冊買うことにした。BLに限定しなければいくらでも買いたい本はあるのだが、気分的にBLが読みたかったのでパス。
でも、うんざりするほど趣味が偏っているので、選ぶのが難しい。帯やあらすじを読んでみると、私の趣味的NGワード「ムリヤリ」だとか「お仕置き」だとかばかり…。体の関係先行みたいなものが多くて、そうじゃなければ設定が派手すぎたり、ちっとも読みたいものがない。だんだん面倒くさくなってきて、お気に入りレーベルのルチルの中から選ぶことにした。
で、↓このあらすじを読んだ。
大学二年の香椎広哉のもとに、家出したままだった弟・春親から突然「一緒に暮らそう」と連絡が入った。同棲していた彼女に去られ、家事ができる広哉をアテにしたのだ。呆れつつも一緒に住むことになった「玉翠荘」のオーナーは広哉のかつての片想いの相手・伊勢結慈だった。昔と変わらず優しい伊勢に再び恋心を募らせるが、酔った伊勢に突然キスされて…。
よし、弟×兄で大学生もの!と即決。…最初の1文しか読んでねーよ。ネタバレがイヤで詳しく読まないようにする癖が裏目に出た。
電車の中で早速読み始めて、伊勢が出てきても当て馬だろうと気にせず、おかしいなあ、いつまでたっても弟の出番が…と。しかもすごく苦手な、主人公総受(つまり総ホモ)みたいな雰囲気なので、どうしようかと思った。
余計な先入観、勘違いな期待は持たないほうが小説は面白く読めます……。
うーん、まあそういうことを抜きにしてもキャラがみんな趣味に合わないし、ストーリーも途中で退屈してしまった。

『カラフルに秘密をつめて』
坂井朱生 幻冬舎コミックス 2008/01

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