恋のはなし

2008年2月13日 砂原糖子
砂原糖子 新書館 2008/02/09

今月はチェックする新刊が少なくて、おお、砂原さんの新刊が!と発売日にいそいそと書店に行き、で、設定は?と帰宅後にあらすじを見たら(雑誌掲載で)既読だった。残念。
そんなわけで再読。

ネタバレ

ホテルマンの多和田はゲイである己に罪悪感を抱き、29歳になるこの年まで恋愛経験がなかった。ある日、親友の石野から男性を紹介されることになる。待ち合わせ場所に現れた男に多和田は一目で惹かれるが、実はそれは別人。来られなくなった相手の代わりに伝言を頼まれた石野の従兄弟・新山が、美貌なのに初心な多和田に興味を覚え、ゲイのふりで話を合わせていたのだ…。偽りから始まるトゥルーラブストーリー。
面白いことは面白くてさくさく読んだけど、キャラが両方とも趣味に合わないので、読み返すことはなさそう。
石野と続編に登場した晶は結構好きだなあ。
攻が昔同棲してた恋人に言われた言葉を思い出す件が、砂原さんらしくて好きな場面。新山は趣味ではないものの、しっかり個性があって、読んでて面白いキャラだった。砂原作品のキャラは素直で優しいタイプより、屈折しててちょっと感じが悪いぐらいのほうが好きだ。…これで受だったら好みだっただろうなあ。
あと多和田が自分のコンプレックスからくる考え方を、人にとっては重たいだろうと自覚してるところがよかった。マトモな人だ。
…多和田の寛大さと初心なところに、どうもついていけなかったが、まあ個人的な趣味の問題なので。

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