片思い

2008年2月19日 木原音瀬
木原音瀬 ビブロス 2001/08

まあそんなわけで画像は出ないようで。
再版してくれないかなあ。
ちょうど再読しているときに、友人とのメールでタイムリーにこの作品のタイトルが出てきた。面白いよねー。(私信はそのうち…)

ネタバレ
吉本の友人でカミングアウトしていた三笠の、突然の結婚宣言。彼の恋愛問題に振り回されてきた吉本だが、実は彼に結婚してほしくない理由があった。思い余ったすえに吉本が取ったとんでもない行動とは!?いっぱい泣いても、きっと最後は幸せに。話題独占の大ヒット作、お待たせの登場!書き下ろし続編のほか一編も収録。

吉本の意地っ張りなキャラが可愛くて、お気に入りの作品。…でも読んだのが何年も前なので、好きな作品のタイトルをあげるときに思い出せなかった。うう…。
吉本の三笠に対する態度、行動は読んでていちいち痛い。見ていて恥ずかしい、身につまされる、のほうの「痛い」だが、それがいじらしくて切ない。
ほだされた三笠の言葉には、三笠のくせに生意気〜的なムカツキがあったが……、続く。
『恋は盲目』
あれ、続編じゃなくて別の話が!と冒頭でショックを受けたが、第三者視点の続編でした。最初に読んだときも同じようにショックを受けたような。
でも、苦手な第三者視点なのに、この作品は読みやすくて全然抵抗を感じないし、恋愛面に関しても物足りなさはない。さすがだ。
で、盲目っていうか、三笠は吉本の欠点なんて身をもって知ってるよなあ…と。「蓼食う虫も好き好き」って言葉のほうを読んでて何度も思い出した。吉本、キツすぎるだろうと、吉本の視点を離れたら前半はすっかり三笠贔屓になってしまったが、やっぱり吉本は可愛かった。なんかこの続編を読んでようやく三笠のよさも分かった。

『花の宴』
うわっ。この衝撃作(すみません…)はここに収録されてたのか。でもディープなので冒頭を読んですぐに全体を思い出せた。作品の空気をきっちり覚えていたというか。
このディープさが好きだ。説明が抑え目だから余計に不気味。ぶっつり断ち切るように終わっている(と書くと異論がありそうだが、ここで終わり?!と私は思ったもので)のも、この作品らしい味なんじゃないかな。重苦しい上に衝撃の展開だけど、救いはあるし。
満足したからこそ、続編プリーズ。政宗が好きなので、ぜひ甘い続編が読みたい。

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