うえだ真由 新書館 2006/10

作家さんへの愛があれば多少の年の差なんて…。
攻が年下なら大歓迎なんだけど。

世里の家に、父の教え子・建志が、居候としてやってきた。大学教授の父は不在がち、母代わりの祖母は長期入院中、一人暮らし同然の生活を満喫していた世里の毎日は一変。建志はでかい身体で威圧的なオーラを漂わせ、何かにつけ世里の素行に口を出す。反抗したくても敵わないのは一目瞭然。それでも互いのペースが掴めかけてきたある日、祖母が息を引き取った。その時見せた建志の優しさに…?12歳年の差ラブ。

挿絵がちょっと苦手系の絵柄だったので、画像は出さなかった。
なんかね…いきなりやってきた同居人に生活ペースを乱されたり、指図されたりという話が好きじゃないのです。作品の良し悪しや面白さとは関係なく、そういう状況は私にとって我慢のできないことなので、読んでいてイライラするから…。コメディでも、あんまり過剰にやられると私には面白くなかったり。
そんなわけで口うるさい年上攻も苦手なのだが、建志は押すべきところと引くべきところを使い分けられるタイプなので、趣味に合わなくてもそれなりに読めた。
受はこういう設定の小説にしては珍しく、しっかりとしたタイプだったので好みだった。好き勝手にやっているようで、大人だし、素直だし、いい子だと思う。年上の男にただ甘えるだけではつまらないが、建志にだけは甘えてもいいんじゃないかと考えるあたり、共感しやすい。
甘みはしっかりついてるけど、ベタベタになりすぎないところもよかった。苦手系の素材だったが、調理法が好みに合っていたので楽しく読めた。

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