森田しほ 二見書房 2008/02/28

完全な作家買い。
このタイトル、この表紙。私の趣味からいえば、貸してくれるといわれても丁重にお断りするところなんだけど。
別の作品を雑誌で読んだことがあって、そちらが気に入っていたので、設定が趣味に合わなくても、まあ作品そのものがハズレってことはないだろうと試しに読んでみた。

ネタバレ

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まずは結構好きな攻視点。しかも普通の高校生という感じなので安心して読み始めた。で、受の蛍が出てきたところで、何かを試されている気分になった。オヤジ受がダメという人がいるのと同じように、わたしは可愛いく幼く素直な天然受がダメで…。こればっかりはもう趣味なのでどうにもならない。しかもクマつきだし、紅茶だし。
まあでも落ち着いた文章と丁寧な話の運び方は、前に読んだ作品と同じで、ここで挫折ということにはならなかった。
何より作品の雰囲気が好きなのが大きい。文章や設定が合わないなら別の作品を選べばいいけど、作風が趣味に合わなかったら次作を手に取らないと思うから。雰囲気は重要だと思う。
で。作風が合うということは、基本的な感覚が合うということで、苦手系に思えた受も根本の部分で好感が持てるタイプだった。確かにずれているが、理解不能ということはなく、たまに年相応に大人っぽい言動をとるところもよかった。実はコーヒーのほうが好きは、ちょっとツボだった。
攻も年下攻らしく一途だし、頼りになったり子供っぽかったりの匙加減がよかった。
ほのぼの系かと思ったら適度に薄暗いところもあって、じっくり丁寧仕上げ、着地点にも納得。趣味には合わないが、楽しく読めた。
でもやっぱり気になったのは主役より雛形兄。彼女はいないけど友達とは遊びにいってるって…それはスピンオフを期待していいんですか?
あまりBLのシリーズものは(ホモだらけになるので)好きじゃないのだが、好みの脇キャラが出てくるとついつい期待してしまう。
三鷹が結婚しているのが惜しい…。

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