愛と混乱のレストラン
2008年3月5日 高遠琉加
高遠琉加 二見書房 2008/02/28
ネタバレ
これ、好きだなあ。もしかしたら、高遠さんの作品の中で1番好きかもしれない。
まだ終わっていないのではっきりとは分からないが、たぶん。高遠さんの場合、どんなに最初が面白くても、後半肩透かしってことが多いので油断はできないが、今作品ではかなり期待している。(肩透かし…別につまらなくなるわけでもないんだけど、ストーリーが遠回りして盛り上がらないまま終わっちゃうとか、まあ個人的な趣味の問題もふくめて物足りなくて)
この作品、雑誌掲載時にしっかり読んで感想まで書いたのだが、再読したら1回目より面白く感じた。久我の社会人としてそれはどうなのって言動がどうにも不快だったのと、クールだった理人の弱さがちょっと不安だった(高遠さんのクールキャラって途中で純情乙女系になってしまうことが多い)ので、小説として面白いけど差し引いて考えておこうと思っていた。
でも2回目は久我の意地悪キャラぶりも楽しめたし(こういうものだと思って読めば、気にならないというか、かえって面白いというか)、前後編通しで読めば理人のことも心配なさそうで、話のテンポもいいし、キャラがそれぞれ魅力的で面白かった。
あとは…3冊かかってキス止まりとか、そういう展開にならないといいなあと。…久我のキャラに合わないから、それだけはやめてほしい。
で、注目の一の短編は……よし!
読み始めてすぐにガッツポーズ(笑) 可愛い系の受になるんじゃないかと密かに心配していたのだが、いいじゃないですか、年上受。実に私好みになっていたし、話も面白かった。
早く続きが出ますように。
ネタバレ
赤字続きで休業に追い込まれたフレンチレストラン「ル・ジャルダン・デ・レーヴ」復活のため、本社外食事業本部から出向してきた鷺沼理人は、若手シェフ・久我修司の引き抜きを試みる。確かな腕を持ちながら暴力沙汰を起こし、今は実家に戻っているという久我は、理人の依頼を「あんたが気に入らない」と言下に拒否する。それでも通い続けてくる理人に久我が提示した交換条件は「言うことをなんでも聞く」というとんでもないものだった。しかしある理由から店の再興を失敗できない理人は、その崖っぷちの選択を呑むことに――。
“夢の庭”(Le Jardin des Reves)の実現は果たして――。
これ、好きだなあ。もしかしたら、高遠さんの作品の中で1番好きかもしれない。
まだ終わっていないのではっきりとは分からないが、たぶん。高遠さんの場合、どんなに最初が面白くても、後半肩透かしってことが多いので油断はできないが、今作品ではかなり期待している。(肩透かし…別につまらなくなるわけでもないんだけど、ストーリーが遠回りして盛り上がらないまま終わっちゃうとか、まあ個人的な趣味の問題もふくめて物足りなくて)
この作品、雑誌掲載時にしっかり読んで感想まで書いたのだが、再読したら1回目より面白く感じた。久我の社会人としてそれはどうなのって言動がどうにも不快だったのと、クールだった理人の弱さがちょっと不安だった(高遠さんのクールキャラって途中で純情乙女系になってしまうことが多い)ので、小説として面白いけど差し引いて考えておこうと思っていた。
でも2回目は久我の意地悪キャラぶりも楽しめたし(こういうものだと思って読めば、気にならないというか、かえって面白いというか)、前後編通しで読めば理人のことも心配なさそうで、話のテンポもいいし、キャラがそれぞれ魅力的で面白かった。
あとは…3冊かかってキス止まりとか、そういう展開にならないといいなあと。…久我のキャラに合わないから、それだけはやめてほしい。
で、注目の一の短編は……よし!
読み始めてすぐにガッツポーズ(笑) 可愛い系の受になるんじゃないかと密かに心配していたのだが、いいじゃないですか、年上受。実に私好みになっていたし、話も面白かった。
早く続きが出ますように。
コメント