深井結己 竹書房 2008/02

表紙が気になっていたので買ってみた。
で。密林に昨日の夕方注文したのに、今日の午前中に届いた。
早!
それなりに忙しいんだけど、なんか速攻で読めって言われた気がして(都合のいい幻聴だね…)、いそいそと読んでみた。

ネタバレあり。

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短編が5本入った作品集だが、全編、年下ヘタレ攻×メガネ受という思い切りのよさに感服した。
読んでも読んでも年上メガネ受。好きな人にはたまらない1冊といえるかも。
私は特にメガネを愛好していないけど、温厚有能年上受が好きなので楽しく読めた。
ストーリーはしっとり系が多いかな。ちょっと暗めの話もあるけど、優しい感じで痛くはない。どれも心理描写が繊細で、話がきれいにまとまっていて、リズムがあるので読みやすい。そしてさすが麗人、やるべきことはガッツリ(…)やっている。

表題作は、激しく偏った趣味をもとに語らせてもらえば、先生が素敵だ。政治家でそんなにいい人ってありなのか、春沢の知らないところで実は黒い人なのか、とか疑り深いものでつい疑ってしまったが…。本当にいい人のようだ。カバー下を見ると、春沢は先生のことをよく知っているみたいだし(笑)
主人公だって結構いい男だとは思うが、先生には負ける。でもまあ先生とはタイプが違うから、春沢さんだってそのうち君のよさに気付いてくれるさ!と励ましたくなった。
私が一番気に入ったのは『悪い癖』かな。キャラも好みだし(リーマンだからか)、明るくて読みやすかった。
『神さまだけは〜』は受の三方さんがすごくよくできた人だし、優しいお話なのがよかった。攻は頑張ってるから、将来もっといい男になってくれるんではないかと。
『忘れじの唇』は攻がかわいいし、受もクールでかっこいいので、これも好みだった。もっと痛くなるかと思ったけど、後味もよかった。

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