杉原理生 幻冬舎コミックス 2008/3/17

一人称「ぼく」の人の本。
…苦手なので、ついついそのイメージばかり先行させてしまう。
でも、あまりにも設定が好みだったので読んでみた。

ネタバレ

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主人公はいつもながら(ってまだ3冊しか読んでないけど)台詞では一人称が「俺」なので、心の中でも「俺」で通してくれないだろうか、とか思ってしまう。せめて「僕」とか。
もともと地味なセンシティブ系が好きだから、それさえなければ…と思ってしまう。まあそんな私のこだわりはどうでもいいのだが、それも含めて感想なので…。。

おお〜、この作品は趣味に合った! 3度目の正直だ。
いや、文章は相変わらず好みじゃないが…。
鈍感ノンケ受とヘタレなゲイの攻で、二人は親友。かなり好みの設定だが、話のほうもジレジレジレジレしていてよかった。ちょっと冗長なんだけど、途中でだれるんだけど(…)、これでもかというほど丁寧に心情が語られていくので読んでいて楽しい。納得いかないキャラの言動もなかったし、リーマンだし。
キャラも話も爽やかで優しくて、読みやすい。最後まできれいにまとまっていて満足した。

コメント

秋林 瑞佳
秋林 瑞佳
2008年4月10日21:59

私もこの方のイメージは「ぼくの人」です。
ちなみに「元祖ぼくの人」は鹿住槙さん。
わははは♪

りょう
りょう
2008年4月11日12:15

「ぼくの人」仲間がいて心強いです(笑)
やっぱり杉原先生はそういうイメージですよね!(←気が大きくなった)

>ちなみに「元祖ぼくの人」は鹿住槙さん。

おお〜、そうなんですか!
実はまだ読んだことのない作家さんです。別に避けているつもりもないのに、なんとなく機会がなくて…と思っていたんですが、これでやっと原因が解明しました。そっか…元祖だから無意識に遠ざけていたようです。でも元祖のほうも読んでみたくなりました。今度探してみます〜。

こんなところでなんですが…。
『FRAGILE』は秋林さんのご感想を先に見てから読み始めました。そういうものなんだという(合言葉のあたりとか/笑)心構えができていたので、その分だけ読みやすかったです。ありがとうございます〜。

秋林 瑞佳
秋林 瑞佳
2008年4月12日11:56

実は「ぼくの人」はニガテもニガテ、杉原理生さんは2冊読んで「やっぱ合わない」と思って、「スローリズム」どうしようか悩んで、という状態です(わはははー!)。

そういう同じ理由でニガテなんです、実は(どっか〜ん!)<元祖の人

今度ちゃんと本の感想を書こうと思ってますが、たぶん…私が年を重ねたので、読めるようになったんだと思います<元祖の人の日本文芸社から出た新刊

秋林 瑞佳
秋林 瑞佳
2008年4月12日12:06

>FRAGILE
もし「木原音瀬の本を読むのは初めてです」な人だったら、「なんてこったー!ひええええ!」だったでしょうね、ひひひひひひ♪(←だんだん意地が悪くなってきた私)

>そういうものなんだ
私思うんですけどね、ああいう芸風の人じゃないですか、コノハーラさんって。だから、あとがきで「そういうものなんですよ、あれが当人たちにとってハッピーなんですよ」と書きたい気持ちはわかるんですが(「わからない人がいるんじゃ?いちおうあとがきに書いておこう」とかんとか)、私には蛇足に感じるんです。ただ、読み手はいろんな人がいるし(作家の気持ちを知りたい人、作品の余韻を残しておきたい人など)あとがきになにも書かずに終われば、それはそれでちょっと重いかなと思うので、あのあとがきでよかったのかも…と思いなおしました。

りょう
りょう
2008年4月12日19:06

>『スローリズム』
うーん、私には「地味なセンシティブ系好き」という趣味がありますので楽しく読みましたが、前2作はちょっぴり苦手でしたし、人様にオススメするのは難しいです…。

>そういう同じ理由でニガテなんです、実は(どっか〜ん!)<元祖の人

うぐ…。それが理由でしたら、元祖の人は私もダメそうです……。
でも秋林さんのご感想は楽しみにしています♪
ちょっと気が早いですが、卯月の新人さんレビューもどなたの作品になるか気になります。

『FRAGILE』
>だから、あとがきで「そういうものなんですよ、あれが当人たちにとってハッピーなんですよ」と書きたい気持ちはわかるんですが

ああ、ですね〜。あとがきに限らず、BL系は全体に説明過多で、時々野暮ったく感じるときがあります。でも行間で語っても読者は気付かずに素通りしちゃうかも、という作家さんが心配になる気持ちも分かります……。だって読み方が…(以下、自粛)

>あとがきになにも書かずに終われば、それはそれでちょっと重いかなと思うので、あのあとがきでよかったのかも…と思いなおしました。

なるほど! 言われてみれば、確かに重くなりそうですね。
結構いろいろギリギリ(?)な芸風(笑)ですし、作家さんの冷静なコメントに救われることもありそうです。引き込まれる文章なだけに、痛い系のときはアフターケアも必要といいますか…。

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