榎田尤利 大洋図書 2008/5
エダさん洋物その1。
表紙とタイトルが趣味じゃなかったので、読むのを後回しにしていた…。
菫というと私の中では可憐な乙女のイメージしかなく、少女趣味の極み、しかもオールドスタイルっていう感じ。FTだからそれもアリか…とかいろいろ読む前にカットウしてしまった。
イラストは、もう少しなんとかならなかったのだろうか。趣味に合わないだけかもしれないけど……。
帯。うわー、本当だ。表裏両方で派手に誤字が!
一度でも見直しましたか?というレベルだ。それらしいキャッチをつけても、これで台無し…。
ネタバレ
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と、これだけ読む前に文句を並べ立ててみたのだが、中身のほうは面白かった。
さすが、エダさん。取っ付きづらい説明は抜きで、きっちり作品の世界観に入り込めるようになっているし、生々しい現実とお伽噺の世界が上手く絡み合っている。その二つを仲介するのに、主人公の性格がぴったりなんだと思う。
少し世間知らずなところはあるけど、現実の厳しさも経験した上で、お人好しでいられる強さが魅力的で。騙されて傷つくのはかわいそうだが、変らずにいて欲しいと思えるタイプ。
大抵の人間は辛いこと苦しいことから身を守るために人を疑うようになるものだが、ラノベでは単に幸福で周囲に対して鈍感だという理由から無垢で純真でいられるキャラがよく出てくる。そういうキャラを全否定するつもりもないけど、白けることが多いし、感情移入はしづらい。でも、アルヴィンの場合は、人を信じることの難しさを理解した上で信じようとしている。本当に勇気のある人だと感心できるところがいい。
ストーリーはいつも通りテンポよく進む。見せ場も多い。FTとしては少々こじんまりしている感はあるけど、その分、恋愛のほうも丁寧に描かれていて楽しめた。
「赦したいんだね」という精霊の台詞がよかったなあ。
脇キャラもいきいきとしていて、よかった。おてんばな妹が可愛い。このおてんばなキャラというのは、FTや時代物ならではだと思うので、出てくると得した気分(?)
執事のウィリアムが好みだったので、彼にも素敵なお相手がほしい。性別は不問です(笑)
エダさん洋物その1。
表紙とタイトルが趣味じゃなかったので、読むのを後回しにしていた…。
菫というと私の中では可憐な乙女のイメージしかなく、少女趣味の極み、しかもオールドスタイルっていう感じ。FTだからそれもアリか…とかいろいろ読む前にカットウしてしまった。
イラストは、もう少しなんとかならなかったのだろうか。趣味に合わないだけかもしれないけど……。
帯。うわー、本当だ。表裏両方で派手に誤字が!
一度でも見直しましたか?というレベルだ。それらしいキャッチをつけても、これで台無し…。
ネタバレ
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と、これだけ読む前に文句を並べ立ててみたのだが、中身のほうは面白かった。
さすが、エダさん。取っ付きづらい説明は抜きで、きっちり作品の世界観に入り込めるようになっているし、生々しい現実とお伽噺の世界が上手く絡み合っている。その二つを仲介するのに、主人公の性格がぴったりなんだと思う。
少し世間知らずなところはあるけど、現実の厳しさも経験した上で、お人好しでいられる強さが魅力的で。騙されて傷つくのはかわいそうだが、変らずにいて欲しいと思えるタイプ。
大抵の人間は辛いこと苦しいことから身を守るために人を疑うようになるものだが、ラノベでは単に幸福で周囲に対して鈍感だという理由から無垢で純真でいられるキャラがよく出てくる。そういうキャラを全否定するつもりもないけど、白けることが多いし、感情移入はしづらい。でも、アルヴィンの場合は、人を信じることの難しさを理解した上で信じようとしている。本当に勇気のある人だと感心できるところがいい。
ストーリーはいつも通りテンポよく進む。見せ場も多い。FTとしては少々こじんまりしている感はあるけど、その分、恋愛のほうも丁寧に描かれていて楽しめた。
「赦したいんだね」という精霊の台詞がよかったなあ。
脇キャラもいきいきとしていて、よかった。おてんばな妹が可愛い。このおてんばなキャラというのは、FTや時代物ならではだと思うので、出てくると得した気分(?)
執事のウィリアムが好みだったので、彼にも素敵なお相手がほしい。性別は不問です(笑)
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