木原音瀬 リブレ出版 2008/7
★★★★★
めちゃくちゃ面白かった…。
BLノベルスとしてはかなり高めの値段から想像はついていたが、厚さ2センチ、338ページとかなりの読み応えがある。でも一気読み。正確にいえば往復の電車と帰宅後に読み、1日かけて読み終わったわけだが、とにかく夢中で読んだ。
ネタバレ。
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まずキャラがいい。木原作品にはヘタレ攻が多いけど、百田はイラッとこないヘタレで。うーん、何度も自分を卑下したり、泣いたりするのだが、なんというか愛嬌があるというか。あんまりメソメソするキャラだと背中に蹴りを入れたくなる私だけど(…人として間違ってます)、百田はなんか慰めてあげたくなる。それに彼の明るくて人が好くて素直なところは本当にいいと思う。思いやりがあるし。確かにダメダメだったけど、今は仕事を頑張っている、気のいい人という感じ。癒し系かも。
で、受のロンちゃんが恐ろしく真面目不器用なタイプなのだが、頭の固い私は彼のいうことに結構な頻度で頷けるので、これまた共感しやすいキャラで。百田の過去の犯罪を「仕方なかった」と言って許したりはしないあたりが納得できる。その上で、頑張っている今の自分を否定することはないって真剣に言ってくれる。この台詞には感動した。こういうことを言える人っていいなあと。百田が迷わず浜渦の優しいところが好きだといった気持ちもよく分かる。優しいし、強い人だ。
あ、あと甚呉も面白いキャラで好きだなー。いい人というより、いい奴。いい味を出しているキャラ。
ストーリーはいつもながら先が気になる引き込まれるもので、暗かったり、希望が見えたり、ハラハラしたり、しんみりしたり、ほっこりしたり、感動したりと、いろんな要素がバランスよく入っていた。深いし、味わいがある。
今回は愛もたっぷりあるし(笑)
正反対の魅力を持つ二人がお互いを大切にしながら一緒にいるのは、まさに薔薇色の人生。タイトルに偽りなしな、幸せな気分になれる1冊だった。
★★★★★
めちゃくちゃ面白かった…。
BLノベルスとしてはかなり高めの値段から想像はついていたが、厚さ2センチ、338ページとかなりの読み応えがある。でも一気読み。正確にいえば往復の電車と帰宅後に読み、1日かけて読み終わったわけだが、とにかく夢中で読んだ。
ネタバレ。
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まずキャラがいい。木原作品にはヘタレ攻が多いけど、百田はイラッとこないヘタレで。うーん、何度も自分を卑下したり、泣いたりするのだが、なんというか愛嬌があるというか。あんまりメソメソするキャラだと背中に蹴りを入れたくなる私だけど(…人として間違ってます)、百田はなんか慰めてあげたくなる。それに彼の明るくて人が好くて素直なところは本当にいいと思う。思いやりがあるし。確かにダメダメだったけど、今は仕事を頑張っている、気のいい人という感じ。癒し系かも。
で、受のロンちゃんが恐ろしく真面目不器用なタイプなのだが、頭の固い私は彼のいうことに結構な頻度で頷けるので、これまた共感しやすいキャラで。百田の過去の犯罪を「仕方なかった」と言って許したりはしないあたりが納得できる。その上で、頑張っている今の自分を否定することはないって真剣に言ってくれる。この台詞には感動した。こういうことを言える人っていいなあと。百田が迷わず浜渦の優しいところが好きだといった気持ちもよく分かる。優しいし、強い人だ。
あ、あと甚呉も面白いキャラで好きだなー。いい人というより、いい奴。いい味を出しているキャラ。
ストーリーはいつもながら先が気になる引き込まれるもので、暗かったり、希望が見えたり、ハラハラしたり、しんみりしたり、ほっこりしたり、感動したりと、いろんな要素がバランスよく入っていた。深いし、味わいがある。
今回は愛もたっぷりあるし(笑)
正反対の魅力を持つ二人がお互いを大切にしながら一緒にいるのは、まさに薔薇色の人生。タイトルに偽りなしな、幸せな気分になれる1冊だった。
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