Unit Vanilla 大洋図書 2008/10

…期待はずれだった。

しっかりネタバレ
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このしょーもない設定のAGシリーズに期待するべきじゃなかったのか…。
今度のミッションは「映画俳優にジャングルツアーさせて、演技力をつけさせる」というものだった。これも世界平和への一歩って認識らしい、AG的には。
これが世界平和のための活動だっていうなら、町内の清掃だって立派に世界平和に繋がる。きれいな町になって人心が和めば世界平和! 拾ったゴミをリサイクルすれば環境にも優しくて、まさに地球規模の貢献!
いや、1巻にくらべれば、はるかに面白くなったのだが、コメディって感じじゃなかったから、しょーもなさも際立って…。役作りのために強制的に命がけのツアーに送り込まれるっていくらなんでも?とか、受はプロなのにどうしてこんな役に立たないの?とか、また入団試験(?)オチですか、とか。密猟者はAGの回し者ですかというぐらい、意味なく二人の殺害までに時間をかけているのもツッコミどころか…。

うーん、恋愛面でも今回は好きになっていく心理面の流れが分かりやすかったし、キャラも好感が持てた。
ただ、(どなたか知りませんが、4人のうちのどなたであっても)普段の先生ならもっと上手く書けますよね?と、どうしても思ってしまう。とくにジャングルでのアクシデントのあたりが、表面的というかテンプレ的というか。手堅くまとめようとして(またはノリだけで書こうとして)、本来の描写力が活かされていなかったという印象。雑というか、大味というか。
なんだかなあ。企画ものって楽しくないなあと思ってしまった。

コメント

秋林 瑞佳
2008年11月7日22:24

すんごい期待していたんですけど、1巻目出たときにあらすじ読んで、スルー決め込みました。作家4人のうち、普段まったく読まない作家が3人だったり、という個人的嗜好にもかなり影響受けてますが<ユニットなんちゃらさんのアーサーズなんちゃらシリーズ

思うんですけどね、フツーのBLのフツーのリレー小説じゃダメなんでしょうか?
壮大にすると陳腐になることも多いから、リーマンものや学園ものでいいんだけどなー。

コノハーラさんが書き出したオヤジとイタタストーリー、次だれがどうバトンを受けるよ?…みたいな、リレー小説特有のハラハラさが欲しいです。りょうさんの感想を拝読するに、ユニット組んでいるのに「作家によるケミストリー」がないですよね…。

りょう
2008年11月8日0:04

>すんごい期待していたんですけど、1巻目出たときにあらすじ読んで、スルー決め込みました。

あのあらすじを書店で読んだら、そっと平積みの上に戻しちゃう人が多そうです…。まだ木原さんが書いてないので(推定)、私は4冊全部買ってしまいそうな勢いですが、いまのところオススメはできません。

>思うんですけどね、フツーのBLのフツーのリレー小説じゃダメなんでしょうか?
>壮大にすると陳腐になることも多いから、リーマンものや学園ものでいいんだけどなー。

そうしてほしかったです!
たぶん企画ものだから張り切って企画してしまったのだと思いますが、フツーの設定のほうが面白かったと思います。いっそのことそれぞれのキャラが同じ会社(または取引先)に勤めているとか、近所に住んでいるとか、その程度の繋がりにしてほしかったです。エビ○ティをユニットでやるみたいな感覚でしょうか。

>コノハーラさんが書き出したオヤジとイタタストーリー、次だれがどうバトンを受けるよ?…みたいな、リレー小説特有のハラハラさが欲しいです。

うわあ、それは面白そうですね~!
順番を決めるとき、あとの3人は公平にジャンケンしていただいて(笑)
逆にアンカーでもドキドキですね。せっかくまとまりかけていたのに、なぜ!みたいな展開が期待?できそうです。

>りょうさんの感想を拝読するに、ユニット組んでいるのに「作家によるケミストリー」がないですよね…。

私の感想は偏っていそうですが……。「SASRA」のときには、それもあったと思います。他の作家さんのクセとかを意識しながら書いていたようですし、少なからず作風にも影響があったのではないかと。
ただ今度のシリーズは舞台や世界観を共有する意味が薄いですし、「それぞれの個性を活かしている」のだそうです……。うーん…。

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