高遠琉加 二見書房 2008/11/21

高遠作品の中で、これが一番好き~!
というわけで楽しみにしていた2巻。
ちょうどミシュ○ンガイドも発売されたばかり、しかも来月がクリスマスってことで、内容的にすごくタイムリーな刊行だったのでは。

ネタバレ感想。

----------------------------------------------

この作品は他の高遠作品と比べて文章も読みやすい。独特のしっとりした表現法が控えめで、わりとテンポがいいからかな。2冊目だけど(3冊で終わりらしい)話も結構進んでいて面白かった。
あ~、やっぱり理人が好きだなあ。29歳だし、そんなに可愛い化(クールキャラが素直で可愛いキャラに変質していくこと…)も進まないと思うから、そういう点でも安心だ。表紙はこうだけど、タイトルの「美女」は理人のことじゃないってところも、個人的には嬉しいところで。
ちなみに、BLに出てくる「美女」って微妙だよなあと思っていたが、美女はうるさくなかった。
…理人の話に戻って。こういう不器用だからクールで高飛車みたいに見えちゃう受っていうのがツボで。素直なところも弱いところも見せつつ、グダグダにはならない匙加減も好み。
俺様な久我が先に落ちたのも、受を贔屓する私には嬉しい展開で。てめえ、何をしやがる!(失礼…)というラストだったが、2巻でもキス止まりかしら~と思っていたところだったし、「俺様な攻が後悔する、思い知る」という話がこれまた大好物なので、趣味にぴったりだった。…いや別に久我のことも好きなんだけど、攻なんだから苦労すればいいさ。
ふたりの関係はもちろん、『ル・ジャルダン・デ・レーヴ』と『ゴルド』、ふたつの店の今後も気になるし、続きがすごく楽しみだ。あと叶にもちょっと当て馬として頑張ってほしい気もする。「お父さん」じゃ無理かなーと思ってたけど、「あしながおじさん」なら当て馬でも十分いけるはず。頑張って爽やかに振られてほしい。(ひどいなあ)
一の番外編が入っていなくて最初ガッカリしたけど、1冊で読めるなんて嬉しい。
毎回、料理が美味しそうだなあと思うけど、とくにスイーツに反応してしまうので、パティシエが主人公なのは嬉しいなあと。おじさん受って好きだし。

どうでもいいけど、タイトルと表紙にきっちりシリーズものだって分かる表記があるのは親切だなあと。…ネット書店じゃ作品の内容を紹介してないときがあるから、見た目にうるさくても、やっぱりちゃんと入れてほしい。

コメント

秋林 瑞佳
2008年11月26日21:43

>タイトルと表紙にきっちりシリーズものだって分かる表記があるのは親切だなあ
まったくその通りです!

…先月、六青みつみさんの新刊買ったら、読んだことのないシリーズものの続巻だったので、大ショック受けました。その前月(つまり9月)にも、別の作家の本で同じ失敗をして「だったら、続きモノって書いてくれーー!」と叫んだばかりだったのに…。

りょう
2008年11月27日12:24

うう。スピンオフならまだマシですが、続巻では厳しいですね…。
ひどいレーベルになると、裏表紙のあらすじを読んでも続きものだということが書いてなかったりしますし。あとがきや既刊の宣伝を見ないと判断できないとか。
続きものだということが分かっても、読む順番が分からなくて悩んだり…。

シリーズだと分かると新規の読者に敬遠されるから、わざと分かりづらくしてるのかなーと疑っています…。

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索