COLD LIGHT

2009年3月25日 木原音瀬
リブレ出版 2009/02

というわけで、フェアのために買わずに我慢していた2巻。
(しかも自分で書店に行かずに人に買ってきてもらった。いつもありがとうございます。というか、いつも図々しくて…)
なぜか帯が二重にかかっていて、なんなの?と思ったら、普通の帯の上にフェア用の帯がかかっていた。そしてフェア用の帯をはがして2巻の帯のコピーを読んで、「……」と。
いや、シリーズ中で最高に甘い2巻って書いてあっただけだし、文句も異論もないけど、少々思うところが…。

2、3巻のネタバレ
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帯を見て、え、2巻って甘かったっけ?!というのが、まず最初に思ったこと。
いやー、もう何年も前に1度読んだだけなので、藤島の恐ろしい過去しか覚えてなくて、甘いの??って。再読してみたら、確かに相当甘かった。
で、次に思ったことは、2巻が甘いっていうのは3巻の激苦&激痛を際立たせるための準備ですか、なんて効果的かつ容赦のない構成……ということで(笑)


藤島と透の過去は痛いなあって印象だけ残ってた。なんか藤島、ひどすぎる…と。
でも冷静になってみると(再読だと感情移入の度合いが適度になる)、藤島という人は透よりずっと辛い生い立ちなんだなー、と気付いた。もちろん絶対にやってはいけないことだし、透以外の人たちも傷つけてしまったけど、藤島の負っている傷は深くて、しかもまだ血が流れているような状態だということを思えば、藤島にも同情してしまう。
臆病で弱かった藤島が、1巻のラストでは透を身を挺して…それこそ命がけで庇い、怖くて嫌われたくなかった、絶対的な支配者だった母親ときちんと向かい合い、透のことまで話すようになるところが感動的。
藤島は強くなりたいと言ったけど、頑張っているし、すでに強くなってきていると思う。

透にすべてを打ち明けて、ふたりで過去を乗り越えたこの2巻で終わったとしても、この話は印象的だったと思うけど。
…3巻読むのは気が重いなあ。

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