高遠琉加 アスキーメディアワークス 2008/05

レストランがよかったので、ホテルも再読してみるか~ということで買ってみた。
…いくら分厚くても文庫が700円越えは気に食わんが。

どうでもいいけど、B‐PRINCE文庫をどうしてもビープリンセス文庫と云ってしまう。…とくに意味はないんだけど、最初に言い間違えて以来、癖になってしまったらしく直らない。うーん…。

ネタバレ
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は初めて読む。
高校生の話か…と少々投げやりに読み始めた。この「運動部の攻を窓からこっそり見ていたら、高校教師にそれをネタに脅され、最後まではいかないけど関係を強要される」っていうのはテンプレなんだろうか。これで読むの3回目ぐらいだ。
まあいいんだけど…ってさらにテンションを落として読んでいたら、途中から逃避行に。これは面白かった。キャラも可愛いし、高校生ゆえの無力さとか行き詰った感じとか、不器用なところなんかも含めて、いいなあと。別れの朝は切なかったし、そのぶん再会の場面も感動的だった。

は雑誌掲載時に読んだ。
これは個人的な趣味の問題として、受の視点で読みたい話だったかも。受に感情移入していれば、わりといい話として読めた気がするけど、一歩引いたところから見てしまうと、なんだかいつまでも過去にこだわる受の気持ちが分からない。いや分かることは分かるけど、ちっとも共感できなかった。そんなわけで、いつまでもウジウジしているだけに思えてしまって(ウジウジするだけの理由があるし、納得はできるんだけど)、どうにも楽しめなかった。


「薔薇色~」はホテルができたときの話。『楽園建造計画』と同じ構成だなーと思いつつ読みはじめたが、これが一番面白かった。テンポのよい現代物も面白いけど、時代物は高遠さんのしっとり情感豊かな作風にぴったりだと思う。まとまりもいいし、ドラマ性もあるし、ラストまで楽しめた。

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