佐々木禎子 幻冬舎コミックス 2009/07

幻狼fantasia novels。

ネタバレ
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佐々木さんのキャラ立ち小説かー、どうしようかなーとちょっと迷ったのだが買ってみた。オタクのホストっていうキャラ設定が気になったので。
主人公の玲音のヘタレぶりもいいし、友人のオタクたちもそれぞれ個性的で楽しい。引きこもりの池上や情報屋の武藤というキャラが佐々木さんらしいなあとか。
期待以上に面白かった。
3話入ってるけど、人捜し→ストーカーと話は続いている。基本はドタバタコメディだけど人情もあり、玲音の考え方とか共感できる部分も多い。
オタ描写が特に楽しかった。私は愛の足りないオタだから、分かるような分からないような。元ネタは有名なものが多いから、アニメを見ない私でもしっかり分かって笑えた。
ただ途中からナツキが目立ちすぎて、ちょっとうるさかった。いくら女王様系のコスプレイヤーといっても、他の個性あふれるキャラの出番が削られてしまいバランスが悪かった。みどりなんて最初は面白いキャラだったのに、ナツキが出てきてからは影が薄くなってしまったような…。
みんなでわいわいが、この作品のよさだし。
オタクを学生にしないで、ホストにしたのがよかったと思う。意外性やギャップもあるし、玲音がそれなりに人生経験を積んだ上で人や事件を見ているという前提ができて、話や人柄に説得力がある。
ちょっとしか出てこないけど、画廊の涼子さんとか、いいキャラだったなと。面白いだけじゃなく、こういう真っ当なキャラも出てくるところが読みやすい。
あと人質?にとった絵を踏みつける場面。ひでーっていう視点がちゃんと出てくるところに安心できた。ラノベやアニメならスルーしてもいいところではあると思うけど、そこを押さえてくるのが佐々木さんらしい。

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