かわい有美子 幻冬舎コミックス 2009/03
これは作家買い。リンクスは滅多に買わないから、レーベル確かめたときにちょっと驚いた。
ところでこの作品、私はあまり面白くなかったので、面白かったという方は、感想を読まないほうが気分よく過ごせるかと思います…。スルーしてください。
とってもネタバレ
---------------------------------------------------
最近のかわいさんの文章は(私にとっては)読みづらいので、新刊が出ても買わなくなった。この作品が発売された今年の3月あたりはまだ迷っていたので一応買っておいたのだが、時代物ということもあって積読にしていたのを思い出して、ようやく崩してみた。
買ってから知ったんだけど、これは10年ぐらい前に雑誌掲載された作品ということで、文章自体は最近のものより読みやすかった。まあ時代物といっても、読むのが面倒くさいタイプの作品でもないし。
ただ、同じ平安ものなら『闇滴りし』のほうが面白かったのに。あちらは中途半端なところで1巻が終わっているにもかかわらず、何年も続きを待たせ、挙句に小説で続きを出さずにコミカライズというわけの分からん方向に進んでいるが…。はっきりいって腹が立ったので、漫画なんて買うものか!と思っている。まあ、どうでもよくなってきたが。
…この作品に戻って。
まずは15歳の少年が8歳(?)の美少年を見初めて家に連れて帰り、忠誠を尽くして育てるって時点で、ちょっと現代人の私にはついていけなかった。まあでも年齢的なものは平安ものだし、と目をつぶって読むことにしたんだが、やっぱり清楚な美少年には興味が持てず…。
しかも清楚で通してくれればいいのに、抱かれた夢を見て「私は浅ましい」とか言った直後に、自分から思いっきり誘っていて引いた…。うーん、誘い受は好きなんだけど、無自覚に魔性系な美少年とか言われると、どうもなあ。この受に対して「傾城」とかいう表現が出てくるので、イメージがそうとう悪いものになってしまった。人を惑わして悪い方向に導くって感じ…。しかも「清楚で健気」のテンプレでおさまった流され系の性格で。
肝心のストーリーも「別にぼくとしてはどーでもいいんだけど、攻のために東宮になりました」→「ぼくってもしかして彼の出世に利用されてるだけ??」→「命がけで守ってくれた彼はやっぱりステキ」って話だったので、受にまるで魅力を感じなかった。
攻はちょっと人でなしだが(…)、まあ普通に?カッコいいんじゃないかと。
で、源氏物語でもそうだけど、この作品でも女性の扱いがひどい。そういう時代だからといっても、やっぱり受け付けられない。だって攻は、受の姉だからって理由で結婚して(このへんが人でなし)、しかもこの奥さんは呪われて死んでしまう。ちなみに受の奥さんは攻の妹(攻が決めた)。この妹はとくに恋愛感情がないからよかったのかもしれないが、普通に受のことを好きだったりしたら、死ぬほど不幸な境遇だなあと…。
これは本当にどうでもいいが、受が攻の尉惟を「ちか」と呼ぶのに、激しく違和感があった。時代物の雰囲気ぶち壊してないだろうか…。
最終的には帝総受って話におさまったようだ。
うーーん…まったく私の趣味に合わない。
これは作家買い。リンクスは滅多に買わないから、レーベル確かめたときにちょっと驚いた。
ところでこの作品、私はあまり面白くなかったので、面白かったという方は、感想を読まないほうが気分よく過ごせるかと思います…。スルーしてください。
とってもネタバレ
---------------------------------------------------
最近のかわいさんの文章は(私にとっては)読みづらいので、新刊が出ても買わなくなった。この作品が発売された今年の3月あたりはまだ迷っていたので一応買っておいたのだが、時代物ということもあって積読にしていたのを思い出して、ようやく崩してみた。
買ってから知ったんだけど、これは10年ぐらい前に雑誌掲載された作品ということで、文章自体は最近のものより読みやすかった。まあ時代物といっても、読むのが面倒くさいタイプの作品でもないし。
ただ、同じ平安ものなら『闇滴りし』のほうが面白かったのに。あちらは中途半端なところで1巻が終わっているにもかかわらず、何年も続きを待たせ、挙句に小説で続きを出さずにコミカライズというわけの分からん方向に進んでいるが…。はっきりいって腹が立ったので、漫画なんて買うものか!と思っている。まあ、どうでもよくなってきたが。
…この作品に戻って。
まずは15歳の少年が8歳(?)の美少年を見初めて家に連れて帰り、忠誠を尽くして育てるって時点で、ちょっと現代人の私にはついていけなかった。まあでも年齢的なものは平安ものだし、と目をつぶって読むことにしたんだが、やっぱり清楚な美少年には興味が持てず…。
しかも清楚で通してくれればいいのに、抱かれた夢を見て「私は浅ましい」とか言った直後に、自分から思いっきり誘っていて引いた…。うーん、誘い受は好きなんだけど、無自覚に魔性系な美少年とか言われると、どうもなあ。この受に対して「傾城」とかいう表現が出てくるので、イメージがそうとう悪いものになってしまった。人を惑わして悪い方向に導くって感じ…。しかも「清楚で健気」のテンプレでおさまった流され系の性格で。
肝心のストーリーも「別にぼくとしてはどーでもいいんだけど、攻のために東宮になりました」→「ぼくってもしかして彼の出世に利用されてるだけ??」→「命がけで守ってくれた彼はやっぱりステキ」って話だったので、受にまるで魅力を感じなかった。
攻はちょっと人でなしだが(…)、まあ普通に?カッコいいんじゃないかと。
で、源氏物語でもそうだけど、この作品でも女性の扱いがひどい。そういう時代だからといっても、やっぱり受け付けられない。だって攻は、受の姉だからって理由で結婚して(このへんが人でなし)、しかもこの奥さんは呪われて死んでしまう。ちなみに受の奥さんは攻の妹(攻が決めた)。この妹はとくに恋愛感情がないからよかったのかもしれないが、普通に受のことを好きだったりしたら、死ぬほど不幸な境遇だなあと…。
これは本当にどうでもいいが、受が攻の尉惟を「ちか」と呼ぶのに、激しく違和感があった。時代物の雰囲気ぶち壊してないだろうか…。
最終的には帝総受って話におさまったようだ。
うーーん…まったく私の趣味に合わない。
コメント