球形の季節

2009年9月16日 読書
恩田陸 新潮社 1999/01

東北の街の雰囲気がいいなあと。

ネタバレ
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うわー、恩田陸らしいなーと思ったら、デビュー作の次の作品らしい。
まあどれを読んでも似たような印象は受ける…。これもいつもと同じ。
文章は読みやすいし、設定や雰囲気がよくて、途中までは引き込まれるし面白いんだけど、ラストでガックリって感じ。こういうラストが悪いわけじゃないと思う。ただ、ホラーといってもミステリ色が強いことが多い恩田作品の場合、不気味な余韻よりむしろ肩透かしで消化不良、と感じてしまう。
まあこの後味の悪さ、すっきりしない読後感もたまにはいいと思うんだけど、毎回だと味わいも薄れる。たまには別のエンディングを用意すればいいのにって思っちゃう。こういう終わらせ方と、この「世界は一皮剥けば異界」ってテーマがよっぽど好きなんだなーと……。
これさえなければね~。

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