吉田篤弘 中央公論新社 2009/09

タイトル買いした。
どんな話かまったく知らなかったけど、退屈することはないだろうなあと。
これは文庫版。ハードカバー版の装丁をちょっと見てみたい。書店の写真で見る限り、おしゃれな感じ。

路面電車が走る町に越して来た青年が出会う人々。商店街のはずれのサンドイッチ店「トロワ」の店主と息子。アパートの屋根裏に住むマダム。隣町の映画館「月舟シネマ」のポップコーン売り。銀幕の女優に恋をした青年は時をこえてひとりの女性とめぐり会う―。いくつもの人生がとけあった「名前のないスープ」をめぐる、ささやかであたたかい物語。


ノスタルジックで優しいお話。
大事件は起こらないけど飽きも来ないし、穏やかな日常が面白い。すご~く寛いだ気分になれる。天気のいい日に路面電車の知らない駅で降りて、初めての町を散歩したら、きっとこういう気分だろうなー。登場人物がみんな魅力的なんだけど、町そのものが行ってみたくなるような素敵な町で。

朝晩寒くなってきて、スープがさらに美味しく感じられる季節にぴったりな1冊。

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