大掃除をすませ、新しいカレンダーを壁にかけ、2009年も今日で終わり。

今年もお世話になりました。
皆様、よいお年をお迎えください。


さて、昨年に続いて今年も読書感想の総まとめを。
漫画と小説を、BLとそれ以外に分けて今年のお気に入りを選びました。
基本的にBL読みなので、BLのほうだけ一言ずつ感想つき。

※今年2冊以上出たものはより面白かったほうの巻数を。
私が今年読んだだけで、出版年が古いものも混ざってます。
順不同、読んだ順。
※去年までは再読も入れていましたが、キリがないので今年から除外しています。


~漫画ベスト11~
今年は面白い漫画をいっぱい読んだので、選ぶのに苦労した。
結果、絞りきれずにサッカーみたいな数字になってしまった…。
続き物のタイトルも多いけど、私としては豊作~。
勝田さんは原作つきの『プリーズ、ジーヴス(1)』と迷ったんだけど、オリジナルを取った。

『20世紀少年』 浦沢直樹
『3月のライオン』 羽海野チカ
『群青学舎』 入江亜季
『百鬼夜行抄(18)』 今市子
『さよならキャラバン』 草間さかえ
『聖☆おにいさん(4)』 中村光
『幻想綺帖(二) 玉藻の前』 波津彬子
『のだめカンタービレ(23)』 二ノ宮知子
『リアル(9)』 井上雄彦
『ちくたくぼんぼん(1)』 勝田文
『鋼の錬金術師(24)』 荒川弘


~小説ベスト5~
あんまり小説を読まなかった……。こんなことじゃいかん…。

『絆―ニューヨーク1897』 柏枝真郷
『国境の南、太陽の西』 村上春樹
『封殺鬼―鵺子ドリ鳴イタ(5)』 霜島ケイ
『黒と茶の幻想』 恩田陸
『それからはスープのことばかり考えて暮らした』 吉田篤弘


~BL漫画ベスト10~
ベストにあげたのはどれも面白かったが、ベストの候補になるような作品が少なくて、私個人の趣味としては不作な年だった。
ベストというなら当然入っているべきというタイトルが入っていなかったら、それは単に読んでないだけかも…。

『恋姫』 門地かおり
短編連作×2本、プラス続編SSっていう構成なのに、この短さでこれだけの充実感。
詰め込んでいるわけでもなく、自然な流れの中で3人のキャラの心情をしっかり描いていて切ない。
漫画の出来として、すごいよなあと脱帽もの。

『憂鬱な朝(1)』 日高ショーコ
話もしっかりしてるけど、時代物の雰囲気が背景からも楽しめる作品。
くどくない程度に、くっきり鮮やかに仕上げた画面が好き。
年下攻ってところが、さらに好みで。続きが楽しみ。

『純情(3)』 富士山ひょうた
やっと完結~。ちょっとキャラが趣味に合わないんだけど、好みを度外視すれば魅力的だった。
もとから作風が好きなのだが、二人の関係をじっくり描いているこの作品は読み応えがある。
傲慢な攻に可愛げが出て、頼りない感じだった受のほうはカッコよくなったし、大満足。

『逆視眼(1)』 石原理
キャラもストーリーも、すべてが石原ワールドという感じ。かっこいい。
これまでの石原作品が好きな人ならマスト買いアイテム。
ただ…、完結してから一気読みのほうがお薦めかも?

『きみが恋に溺れる(2)』 高永ひなこ
続編として面白く読んだが、弓道シーンがまったくないのは違和感あったなあ。
これもまだ続くのかな。3巻も楽しみ。

『ディア・グリーン 瞳の追うのは(3)』 富士山ひょうた
長らく待たされた最終巻。待っててよかった!
切なさや、もどかしさもあるけど、ほのぼの幸せ気分もいっぱい味わえる作品。
時間をかけてじっくり関係性を築き上げていくところがよかった。

『人はなぜ働かなければならないか』 山田ユギ
山田ユギにハズレなし。
お久しぶりのオリジナルな新刊。
どうでもいいことだが、遠距離恋愛の二人はスカイプを使うとよさそう。

『猫の恋』 嶋二
微妙な言い方になるが、娯楽としてちょうどいい面白さ。
興奮や感動はしないけど、のんびり楽しめて、ちょっと甘い。

『きら星ダイヤル』 夏目イサク
夏目イサクの漫画では受の可愛さに身悶えることが多いのだが、今回は不器用な年下攻ということで、どちらかというと攻の可愛げのほうに焦点が絞ってある感じ。
だからエキサイティング(…)はしなかったが、面白くて気軽に楽しめる作品だった。

『花は咲くか(1)』 日高ショーコ
日高さんの漫画の背景が好きなので、話がつまらなかったとしても私は楽しめると思うのだが、キャラもストーリーも好みに合っていて面白かった。
まだ始まったばかりという感じなので、続きが楽しみ。


~BL小説ベスト12~
再読作品を除外したら、去年までのように15冊は選べなかった。
私にしては木原作品が少ないぞ、というのが今年の特徴かもしれない。
再読まで入れるなら、木原作品がプラス4作品エントリーするはず…。

『ブレイクアウト 美しい棘』 佐々木禎子
スピンオフで、しかも女王様受って感じなので、趣味に合わないかなあと思ったけど面白かった。
いつもの佐々木作品より話が濃くてスケールが大きく、読み応えがあった。
手堅い作品もいいけど、たまにはこういうのもいいなあと。続きが楽しみ。

『追憶の獅子』 unit Vanilla
ピンで活躍してくださいよ、と文句を言いつつ読んでいたシリーズだが、4冊目は文句なく面白かった。
BLでロマンス小説やると、なぜか異次元空間が出現してしまうことがあるけど(…)、これはしっかり最後までロマンスがあってよかった。

『彼の背に甘い爪痕を残し』 鳩村衣杏
出版翻訳代理店のエージェントという仕事を知らなかったので、職業ものとして面白く読んだ。
タイトルと表紙が、中身に合ってないのが残念。

『唇にキス 舌の上に愛』 高遠琉加
個人的に高遠作品のベストと思っている作品。書き方も個性を残しつつ癖が取れた気がする。恋愛だけでなく、レストランの話としても楽しめた。もう1冊スピンオフがあるらしいので、そちらも楽しみ。
この作品が、私にとっては2009年ベスト1。
もちろん「交渉人シリーズ」と迷った。「交渉人」がまだまだ続きそうなのに対し、こちらは完結巻だから、「今年の顔」的な意味合いでは「愛と混乱のレストラン」かなと。まああえて選べばという話だけど。

『交渉人は振り返る』 榎田尤利
このシリーズは巻を重ねても面白さが目減りすることもなくてすごいと思う。
これが榎田さんクオリティー。あまりに出来がいいので、誉める言葉が見つからない。

『ラブストーリーで会いましょう』 砂原糖子
受のズレっぷりを楽しみつつ、甘さや切なさもしっかり入っているのがよかった。
これは復刊なので、来年は新作をベストに入れたいなあと。
砂原さん、今年は新刊が多かったんだけど、私の趣味とは微妙にずれている作品が多かった。

『夜明けには優しいキスを』 凪良ゆう
重たい話を薄めず適度に読みやすくまとめてくれる凪良さん。
受、攻、当て馬の3者とも欠点を持ちつつ、ちょっとずつ成長を見せているところもよかった。
いい話を読んだなーと。
…感想を書こうとして思い出してみたら、当て馬の話ばかり印象に残っていることに気付いた。

『ホーリー・アップル ドードー鳥の微笑』 柏枝真郷
改めて感想は書かないが。好きだー。

『恋するピアニスト』 絢谷りつこ
作品の持つ雰囲気が好き。少~し浮世離れしたようなところが、題材に合っている。
漫画なら出しやすい雰囲気だと思うけど(雰囲気叙情漫画で終わってしまうことも多い…)、小説で雰囲気がある作品というとダーク系、執着系に偏っている気がするので、どちらでもないのに独特の空気があるのは貴重だなと。
キャラも好みだったし、甘さと切なさのバランスもよかった。

『はつ恋』 榎田尤利
主人公が高校生に戻って過去をやり直すという話も面白いし、恋愛の部分だけを切り取っても甘さ切なさがあっていい。ストーリーの流れより、心情の流れを重視しているところも好みだった。
キャラが長所短所合わせて魅力的。ダメなところもあるけど悩んで頑張ってるから共感しやすいし、ちょっとずつ成長してるところがよかった。

『月に笑う』 木原音瀬
中学生とかヤクザとか興味ないし…と思いながら読み始めたのだが、いつもながら引き込まれる文章なので一気読み。
下巻の帯に「俺が最後にすがったのは~」とあるので、ああ、どん底まで落ちるのね…と痛さを覚悟して読んだのだが、わりと読みやすかった。
読み応えもあり、ラブもしっかりあり、大満足。

『熱砂の罠に囚われて』 佐々木禎子
7月に1冊目が出ていて、これは続編。いいペースで出てるなあ。
受が向上心を持って働くアラブものというだけでも嬉しいが、キャラが好みなので面白かった。
難しいことをよく理解した上で諦めずに、相手を支えたい、相応しい人間になりたいと努力する姿がよかった。

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