英田サキ 大洋図書 2008/9
ネタバレ
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やっぱり那岐は男前でいいなあと。最後までキャラが変わらなかったし、那岐と加賀谷の関係性はよかった。
物語の決着としては、あんまり面白くなかったかなあ。感情移入しづらかったせいか、そうなんだ…という感じで、とくに盛り上がらないまま事件が終わってしまった。
…とりあえず泰原の両親と篠塚にとっては気の毒なラストだなあと。
罪悪感がひとつのテーマだった気がするんだけど、その決着がこれというのも、後味が悪いし。安易に清く正しくされるより、こっちのほうが面白いのかもしれないし、別に全員が改心して自首するべきだとか無茶なことは言わないが、どこかで共感できないと小説として楽しめないというか。私はちょっと途中で置いていかれてしまった。罪を背負って生きていくというのは重い決断なのに、文章から重みを感じ取れなかったのが敗因か…。
安見と火野の関係は、好みの問題だろうけど火野の視点は入らないほうがよかったなあ。安見の視点で火野の気持ちが見え隠れしていたときのほうが面白かった。
モヤモヤッとしたまま終わるよりは、このほうがスッキリしてよかったんだろうし、火野が自分の気持ちを長々人に説明するとは思えないから、第三者視点にするのは無理があるんだろうけど。うーん。なんとなく不満だが、これがベターなのかも?
ネタバレ
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やっぱり那岐は男前でいいなあと。最後までキャラが変わらなかったし、那岐と加賀谷の関係性はよかった。
物語の決着としては、あんまり面白くなかったかなあ。感情移入しづらかったせいか、そうなんだ…という感じで、とくに盛り上がらないまま事件が終わってしまった。
…とりあえず泰原の両親と篠塚にとっては気の毒なラストだなあと。
罪悪感がひとつのテーマだった気がするんだけど、その決着がこれというのも、後味が悪いし。安易に清く正しくされるより、こっちのほうが面白いのかもしれないし、別に全員が改心して自首するべきだとか無茶なことは言わないが、どこかで共感できないと小説として楽しめないというか。私はちょっと途中で置いていかれてしまった。罪を背負って生きていくというのは重い決断なのに、文章から重みを感じ取れなかったのが敗因か…。
安見と火野の関係は、好みの問題だろうけど火野の視点は入らないほうがよかったなあ。安見の視点で火野の気持ちが見え隠れしていたときのほうが面白かった。
モヤモヤッとしたまま終わるよりは、このほうがスッキリしてよかったんだろうし、火野が自分の気持ちを長々人に説明するとは思えないから、第三者視点にするのは無理があるんだろうけど。うーん。なんとなく不満だが、これがベターなのかも?
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