新潮社 1952/11

無事に買えた。

最近、「新訳」がブームなのか、名作を「現代的な文章で」という本をよく見かけるけど、もとのテキストが古いのに、なんで現代的にする必要があるのかと思ってしまう。言葉は生きているとよく言われるし、現代的な言葉で書けば、どうしても現代的な感覚が入ってしまうんじゃないかとか。
現代的なものが読みたいなら、同時代の小説を読めばいいだけだし、古いものには新しいものにはない味わいがあるのに。
作品の雰囲気を損なうというのは、翻訳として最悪だと思う……。そんなわけで半世紀以上前に訳された本のほうが、作品の時代を感じさせてくれてよかったし、文章も変な直訳がなくて読みやすかった。自分の言葉で書いてくれないと小説として読みづらいので「羊かん色」とか、作品に合っている上に分かりやすくてよかった。

コメント

pingumi
2010年2月10日22:09

ぺたぺたぺた・・・。
お邪魔致します

>もとのテキストが古いのに、なんで現代的にする必要があるのかと思ってしまう。~以下の全ての文章さま!!

ピッピ~~~ッ!!(伝統的大賛成の雄たけび)
私めが、常々思っておりましたことにございますですっ!!
昔の作品は、今より情報のない時代に、本当にその作品に惚れ込んで訳されたというような、なにか、モウソウパワ~に通ずるものを感じますです。
「羊かん色」!!
素晴らしい表現ではございませんか!!
私めがほのぼのするのに、大昔に買ってもらった「ひとまねこざる」、今で言う、「キュリアス・ジョ~ジ」がございます。
作中に、あの素晴らしい絵からして明らかに、スパゲッティが出てくるのでございますが、訳文の方では、「うどん」となっておりまして・・・(^_^;)
いくらなんでも、それを買ってもらった当時、「スパゲッティ」と「うどん」の違いくらいは分かる時代でございましたので、子供心にも少々衝撃が走りましたが、それでも、今でも、「キュリアス・ジョ~ジ」よりも、「ひとまねこざる」に暖かいものを感じてしまうのでございます。
そんな例は、挙げればキリがございませんが・・・。
しばし、暖かい気持ちに浸っております・・・。
ありがとうございました
ピィ~~~♪(伝統的あおむけでうとうとの雄たけび)

りょう
2010年2月12日17:29

いらっしゃいませ♪

>昔の作品は、今より情報のない時代に、本当にその作品に惚れ込んで訳されたというような、なにか、モウソウパワ~に通ずるものを感じますです。

昔の作品は、初めての邦訳であることが多いので、「この名作を日本でも知ってもらいたい、紹介したい」という誇りと責任感があるのかもしれませんね。

>私めがほのぼのするのに、大昔に買ってもらった「ひとまねこざる」、今で言う、「キュリアス・ジョ~ジ」がございます。

タイトルからして、「日本人の子供に分かりやすく、なじみやすい言葉で」というような気遣いを感じますね。…意訳しすぎて、かえって原文から遠ざかってしまうというような失敗例もあるのでしょうが、この場合は成功している気がします。

>作中に、あの素晴らしい絵からして明らかに、スパゲッティが出てくるのでございますが、訳文の方では、「うどん」となっておりまして・・・(^_^;)

それはいくらなんでも!(笑)
日本の子供がスパゲッティ大好きだという事実はともかくとして(笑)、訳者の方のお気持ちが分かるようで、微笑ましいです。
大人向けの小説であれば、日本では馴染みの薄い料理であっても、「小麦粉で作るイタリア麺」とでも注釈をつければすみますが、絵本に注釈をつけるわけにはいかなかったんでしょう…。

なるべく原文に忠実に翻訳すれば、あとから間違っているという指摘を受けるリスクは減るでしょうけど、「物語」を翻訳するなら、ある程度のリスクは承知で意訳してもらいたいものです。…もちろん、原作に沿って!というのが大前提ですが。

>ピィ~~~♪(伝統的あおむけでうとうとの雄たけび)

わ~い、和みました♪ ありがとうございます!

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