真崎ひかる 二見書房 2010/01

山岳警備隊もの2冊目。


ネタバレ
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1冊目よりストーリーの流れがよくて、面白かった。
1冊目の主人公たちは恋に落ちるまでの過程がわかりづらくて、恋愛面では感情移入しづらかったけど、今回の主人公の音羽の場合は相手を好きな気持ちがわかりやすいからかも。
過去に誤解した理由もわかるなあという感じで。客観的に見れば高代の気持ちは分かりそうなものだけど、エベレストに行くって言われた直後じゃ動揺してるし、微妙な態度の理由なんて気付けないと思う。あと、恋愛って弱気になっちゃうときあるし…、些細なきっかけで悪いほうに向かっちゃうときもあるというか……。
それにしても高代……、とってもダメな男(笑)
たとえ婚約してたって、ケンカした後にフォローもなく2年も一切連絡しなかったら、普通は愛想尽かされる。ケンカした時点で別れる気がなくたって、放っておいてる2年の間に逃げられると思うけど…。
まあそういう人だからしょうがないのだといってしまえばそれまでだし、憎めないキャラだけど、音羽が待っててくれると思うのはかなり図々しい…。
その後、高代の気持ちが語られて、絆される気持ちもやっぱり分かるなあと思ったけど。
…秋林さんのおっしゃるとおり、こういう男に惚れてしまったんだから音羽は諦めるしかないのでしょうね。
大変どうでもいいことだが、なんで浅田は高代や音羽のことを名前で呼ぶのに、塩見だけ名字で呼ぶんだろう? なんとなく気になってしまった。

塩見の話は少し切なくて面白かった。
遺品が出てきたことは、塩見にとっても朝陽にとっても、ひとつの区切りになってよかったんだろうなあと。朝陽はちゃんと前に進めているんだなあと確認できて安心した。

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