苦手とか書いたことあるような気がする。そんなこと言いながらよく買うなあとちょっと自分であきれたり。
ネタバレ
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義兄弟もので兄視点みたいだったから、つい。杉原作品は受視点しか読んだことないし、主人公である義兄のほうが受だろうなと。これは当たり。
大変ありがちに「血が繋がってるかも」疑惑が出たので、よしよしと思っていたら、本当にただの疑惑だった。えー？なにそれ、つまんなーい。…腐っててスミマセンとしかいいようがない。
いままでの「ぼくが何もかも悪いんです」受が主人公の話にくらべれば読みやすかったが、とくに好みでもなく。
ストーリーがＡ→Ｂ→Ｃと流れていくとして、Ａ→Ｃの流れはとくに違和感もないが、Ｂがうすらぼんやりしているので、「ごめん、もう１回説明してくれる？」という感じ。少々頭に入りにくいので、そこが読みづらかった。納得がいかないというわけではなく、なんだか理由として薄いというか弱いというか。「なんとなく雰囲気に浸りたい」という気分のときに読めば楽しいと思うのだが、物語性を求めていると薄く感じる。
あと主人公がちょっと感情移入しづらい。昔の男が二回も出てくるのだが、相手がよりを戻したがっているのを分かっていながら電話とかで長々引っ張ったうえで、会って断るという方法を取るので、なんで気を持たせるんだろう？と行動の意味がよく分からず…。そして２回とも義弟に見つかって青くなるというオチで。２つしか話入ってないのに同じ展開って……。
まあそんなことはどうでもいいことかもしれないが。
…結構深いところを書きたいんじゃないかと思うんだけど、踏み込み方が甘いんで、やっぱり中途半端な印象。そんな浅瀬でバシャバシャやってないで、頭から飛び込んで溺れちゃいなよって気分になる。趣味の問題だろうが、溺れるかもって想像する話より、本当に溺れかけて生還する話のほうがずっと面白いもので。
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