八月の杜

2010年6月29日 BL漫画
TATSUKI 東京漫画社 2010/05

リンクしている皆様がいっぺんにレビューをしてらして、どうしようかと迷った(2択)作品。
1、速やかに作品を読んで、レビューを拝読する。
2、作品を読むのをやめて、レビューを拝読する。

ネタバレを避けているので、いつも結構迷っているような…。
今回は3を選択。

3、とりあえず保留して、貸して貸してとお願いしてみる。

というわけで、作品もレビューも拝読できた。ありがとう。


ネタバレ
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表紙。可愛いけど、坊主なのがなんとなく気にかかる…と思っていたのだが、読んでいたら坊主似合うなあと、よさが分かってきた。

初読みの漫画家さん。
絵が上手くていいなあ。風景好きという特殊な?趣味があるので、風景が上手い漫画ってそれだけで楽しい。学校、迷路みたいに入り組んだ階段の多い町、海沿いの道、日本家屋、神社、夜のプール。どこも素敵。

ストーリーももちろん面白かった。
なんか間の取り方が少し独特で好きだなー。時々語られるヘビーな過去も、流すわけじゃないのに、重くならないで。二人が近づいていく過程も、ほのぼのとした雰囲気の中に、ちょっと甘さが混じっているところがよかった。
キャラも高校生にしては考え方がしっかりしてるなーと思うところもあり、高校生らしい可愛らしさもありで、バランスがよかった。

ただ、記憶喪失のエピソードだけは、唐突な気がした。5話構成で4話の終わりに起こってるから、入れるならここなのかもしれないけど、それまで落ち着いた雰囲気で流れていたせいか、あれ?っていう。
なんかこう…この作品の場合、事故とか記憶喪失とかいう展開を持ってくること自体がもったいないというか、乱暴な感じがしてしまった。まあ、「もったいない」と感じるのは、私の個人的な趣味だけど。
せめて記憶を失った後にもう1話ぐらい欲しかったなあとか。

カバー下の話も、短いのに詰め込まずに凝縮されてて面白かった。

じーちゃんが若いころの話。
本編を読んだときに、じーちゃんと堂崎祖父に因縁があったというエピソードは必要だったの?って不思議だったんだけど、本編のほうが後から描かれたということで納得。
こっちも味があって、いい話だな~。うまくいってほしかったような、ここで終わって、ほっとしたような。

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