ふしだら者ですが
2010年7月17日 BL作家た・な・は行
中原一也 幻冬舎コミックス 2009/12
癒されたくて、オヤジ受作品を読んでみた。
ネタバレ
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タイトルと設定から、ドタバタ系のコメディかと思っていたのだが。
まあ前半はしっかりコメディだったかな。妖精の呪いで魔性のゲイになった三十八歳の地味な公務員が、過去に食い散らかしてきた元彼たちの助け?を借りて、幼馴染と結ばれるまでのストーリーは、テンポもよくて笑えた。主人公のやる気のない魔性っぷりが楽しいし、地味なおじさんと強面のおじさんがケーキバイキングで向かい合っている姿は浮きまくっていて面白いだろうなあと思うし、意気投合してしまう元彼たちの個性も強烈だった。
後半は一転してどっぷりシリアス。なぜ同じ話でここまでトーンを切り替えるのか不思議なぐらいだが、コメディからシリアスへの移行はスムーズというか、無理を感じなかった。
息子がゲイだからといって精神を病むほど悩むものなのかと思ったりしたけど、人によってはそこまでショックなものなのかな。別に犯罪者になったわけでもないんだし…とか思ってしまう私は、どうにも受の母親の苦悩が分からなかったのだが、母親に受け入れられないことや、その後の行動によって傷ついてしまった主人公の気持ちは痛いほど伝わってきた。
攻の高森がまた、男らしくてカッコいいなあと。
最後まで読んでいろいろな謎は解けたが、やっぱり妖精は実在したんだと思う。じゃないと、皆川の「男限定」な魔性っぷりは説明がつかないし~と、楽しく読み終わった。
後半は重たい話が続いたのに、ラストに暗い影は引きずらず、読後感はむしろ明るいのがいいなあ。
癒されたくて、オヤジ受作品を読んでみた。
ネタバレ
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タイトルと設定から、ドタバタ系のコメディかと思っていたのだが。
まあ前半はしっかりコメディだったかな。妖精の呪いで魔性のゲイになった三十八歳の地味な公務員が、過去に食い散らかしてきた元彼たちの助け?を借りて、幼馴染と結ばれるまでのストーリーは、テンポもよくて笑えた。主人公のやる気のない魔性っぷりが楽しいし、地味なおじさんと強面のおじさんがケーキバイキングで向かい合っている姿は浮きまくっていて面白いだろうなあと思うし、意気投合してしまう元彼たちの個性も強烈だった。
後半は一転してどっぷりシリアス。なぜ同じ話でここまでトーンを切り替えるのか不思議なぐらいだが、コメディからシリアスへの移行はスムーズというか、無理を感じなかった。
息子がゲイだからといって精神を病むほど悩むものなのかと思ったりしたけど、人によってはそこまでショックなものなのかな。別に犯罪者になったわけでもないんだし…とか思ってしまう私は、どうにも受の母親の苦悩が分からなかったのだが、母親に受け入れられないことや、その後の行動によって傷ついてしまった主人公の気持ちは痛いほど伝わってきた。
攻の高森がまた、男らしくてカッコいいなあと。
最後まで読んでいろいろな謎は解けたが、やっぱり妖精は実在したんだと思う。じゃないと、皆川の「男限定」な魔性っぷりは説明がつかないし~と、楽しく読み終わった。
後半は重たい話が続いたのに、ラストに暗い影は引きずらず、読後感はむしろ明るいのがいいなあ。
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