高永ひなこ  角川書店 2010/7

わりとキャラが好きで読んでいたシリーズ。最終巻。


ネタバレ
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面白かったけど、今回は陣内がヘタレすぎていて、最終巻なのに…とか思ってしまった。
受に転向するっていうのも、ありなんじゃない?と思いながら読んでいた。…高永作品の攻は線が細いんで、もとから受っぽく見えるから抵抗がないっていうか(笑)

うーん、まとまりもいいし、心理描写も丁寧なんだけど、なんとな~く物足りなかったかな。
この話では最終巻だけど、3巻というと長いマンガではようやく話が動き出して方向性が見えてくるような巻数だと思う。なんで3巻目にして「もうこのシリーズでは色々語りつくしました」的な続編ムードなんだろう。3冊で終わるなら、逆にまったりムードなんか出さずに勢いがあったほうがいいと思うし。
とくに冒頭。礼一郎の弓道シーンが久し振りに出てきて嬉しかったんだけど、恋人が当て馬と話しているのを見て、指導する立場なのに生徒をほっぽり出して問い詰めるとか。BL的には美味しい場面だけど、なんか礼一郎の魅力は下がった気がする。
軽いノリのシリーズものが多いベテラン漫画家だから、慣れが出ちゃったかな?という印象。これがシリーズの持ち味でもあるから仕方ない面もあるんだろうけど、人気があるからファンサービスの小冊子みたいな内容を本編でやってしまうのかな。

見合い相手の女性、おっとりしたお嬢様に見せつつ逞しいなあと。はっきり断られてるのに会いに行って何がダメだったのか聞くって凄いと思う…。よっぽど自分に自信がないと聞けないし、聞かれたほうだって「好みじゃなかったから」なんて立場上、絶対に言えないものだから、断った理由が聞きたいっていうのはもちろん会う口実だろうし。可愛い顔して、肉食だよね、ハンターだよね…。そういうタイプに見えないだけに、なんだかギャップが怖かったのでした。

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