凪良ゆう 大誠社 2011/04

リリ文庫、聞いたことないなあ。
(どうでもいいが、ちょっと横幅が広いというか、縦横の比率が微妙に普通の文庫と違って感じてすごく気になった(読んでて気が散った)から、他の文庫と重ねて比べてみたら、普通のサイズだった。ただ行数が多かっただけみたい)

これは現代ファンタジー?(と、まず誤解していた)
完全な作家買いで、タイトルだけしか見ていなかったので、なんだか趣味にあわなそう…って積んでたんだけど。たぶん、あらすじと設定知ってたら、食わず嫌いしたと思う。
けど、面白かった!!
今年のマイベスト当確。

ネタバレ
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上から目線で申し訳ないが(…)、久々に凪良さんの良さが前面に出た作品という感じ。
私の中では『恋愛犯』以来のヒット。

読み始めてすぐ、小学生攻…?!と戦慄したけど(それはもうショタが苦手で)、この子がよい年下攻に育ってくれたので、とっても楽しく読めた。
個性的なのに共感しやすいキャラもよかったし、二人の成長や変化を焦らず丁寧に、しかも飽きさせないテンポで描いてるのがよかったなあと。
恋愛だけでなく、もっとこうキャラの全般が描かれているというか。それでいて、しっかりラブストーリーで。
いや~、本当いいものを読んだ。

「太陽の下に出られない病気」…これで苛められ、不登校になったっていう、わりと重たい話なのに、全体に暗さがない。いや、主人公の辛さも悩みもじっくり書いてあるんだけど、常に作者の優しい目線を感じるせいか、読みづらさがまったくなかった。
印象的な場面も多かったし、さすが凪良さん、という1冊だった。

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