追憶の庭

2011年6月7日 BL作家か行
栗城偲 海王社 2011/4

雰囲気が好きそうだったから読んでみた。

ネタバレ
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読みやすくはあったけど…、正直、キャラに感情移入しづらかった。
「生前一度も会ったことのなかった祖父の同居人。もしかして愛人?」という設定があんまり活きてなかったかなあと。なんというか、うーん…、主人公はゲイではないんだし、もう少し「男の愛人」に対して、戸惑いやら多少の嫌悪があったほうがよかったんじゃないかと。いくら相手が悪い人じゃなくても、親しくなっていくにつれて祖父に嫉妬というあたり、心情の流れについていけなかった。
これが「幼いころに両親が離婚して、記憶にも残っていない父親の同居人」なら、もう少し生々しくなっただろうし、面白かったかもなあとか、思ってしまった。でも祖父という設定にしたんだから、受への興味の他に、生前の祖父への興味があったほうがよかったなあとか。
読みやすいし、別につまらないわけじゃないけど、ちょっとずつ物足りなかった。

猫と人との交流のほうが、なんというか深く描かれていたような気がするなあ。

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