海野幸 二見書房 2010/09

お仕事もの。

ネタバレ
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仕事のできるクールな受も誘い受(襲い受)も大好物という趣味なのに、穂高はあんまり好みじゃなかった。この一言に尽きる…。
そして、流され攻…にちょっとイラッとした。
二人ともわりと好きなタイプなのに、なぜだか趣味に合わないという。根本的な趣味が合わないってことかなー。
なんだか前半は色々と事件がある割りに、だれた印象で、かなり読みづらかったが、結婚式の企画が始まってからテンポがよくなって、お仕事ものとして面白くなった。
しかし、穂高が春臣に式場の雑用を押し付けたのには、か~な~り引いた。えーっと…、自社の仕事でしょ。なんで当たり前の顔で取引先の人を使うのか、意味が分からない。困ってて頼むにしても、せめて「お願いします」の一言は必要なんじゃ…。プライベートでこき使うなら「そういうキャラ」で通るかもしれないけど、仕事でしょう?? そこはきっちり線引かないと公私混同も甚だしいし、仕事上で人に何かしてもらうなら最低限のマナーは守らないと。
結果的にはいい勉強(経験)になったかもしれないけど、春臣にしてみれば別に見学するだけでもよかっただろうし。なんだかなあ。
ラストは警察での事情聴取はいいのかな~とか、仕事をお兄さんに代わってもらったお礼は言ったのかなあとか、結局まだ式の様子を聞いてないよなあ、聞きたくないのかなあとか。せっかく二人で頑張ってきたんだし(お仕事ものだし)、穂高と結婚式の成功を喜び合う場面がないのはもったいない。
…という感じに、他にも「それで、あの件はどうなったの?」と気になることがボロボロと。割愛していいことも多いけど、さらっと触れておいてくれるとすっきりしたかも。

基本ラインは面白かったのに、微妙に趣味に合わなかったなあ。

追記。愛し合ってない人たちの結婚式なんて失敗してもいいよな~と思ってしまう。ウェディングプランナーの仕事を描くなら、癖はあっても幸せなカップルを持ってきたほうが面白かったんじゃないかな~。性格が強烈な女性は、攻の姉だけでお腹いっぱいだし。

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