恋のつづき

2011年6月18日 砂原糖子
砂原糖子 新書館 2011/2

『恋のはなし』の続編。
この話、受の多和田が真面目でいい人なのはいいんだけど、どうも共感しづらいんだよなあ…とか思って積んでて、やっと読了。


ネタバレ
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いきなり他人の評価を引き合いに出しちゃうけど、密林レビューを読んでて思った。
あ、続編にそーいうものを求めるんだ~、私は違うなあと。
「続編」は、めまぐるしい展開より、こういうBLでは「ありがち」なエピソードを積み重ねていって、絆を深めていく話のほうが好きだなあ。
だから、続編としては、こういう話の持っていき方が好き。あとがきでも触れられてたけど、砂原さんは基本的に「続編なしで、本編の中ですべて書ききる」というスタイルの人だし、続編で大きな事件(障害)を持ってくるより、すれ違ったりしながらちょっとずつ二人の生き方が重なっていくほうが「その後の二人の話」としてふさわしいんじゃないかな。

今回はキャラに感情移入しやすかった。
喧嘩したくないから、とっさに嘘ついちゃうとか、見栄を張ったために一人で煮詰まっちゃいました、とか。そういうことあるよな~と。
多和田は真面目で不器用すぎてちょっと浮世離れしてるし、新山は脚本家っていう(イメージ的に)派手な職業だけど、恋愛の悩みはわりとよくあるもので、いろいろ共感できた。
新山に合わせることの多い多和田が、自分から新山の手を取ろうと決心するところがよかった。いい方向に影響を受けてるってことだし、長続きしそうな「つづき」に安心できた。

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