成田美名子 白泉社 2011/07

今回は読みやすかったなあと。
正直、この漫画は読み応えはあってもすごく読みづらかった。
つまらないというんじゃなく(読み続けてるわけだし)、本当にただただ読みづらいという。
1話毎の筋はあっても、全体としての方向性がつかみづらいし、仕事関係の人間については、どういう立場の人なのか説明がないことも多いし、いままでたくさん出てきていたキャラが急に出てこなくなったりして、どうにも取っ付きづらく…。
曲道や細道が多すぎて、道は間違っていないんだろうけど、本当に目的地に向かっているのか分からない、というような感覚。
たぶん、主人公自体、私はあんまり好きじゃないタイプ。成田作品の主人公はマイペースでちょっと感覚が変ったキャラが多いけど、それが格好よく感じることもあれば、受け入れがたいというか、取っ掛かりがなくて共感しづらいこともある。最近の作品は分かりづらい系に偏ってしまっていて…。こういうのは個人的な感覚だろうけど。
で、9巻は話の流れが単純な上に、分かりやすい本筋があったから、私のような単純なストーリーを好む読者には読みやすかったんだと思う。
誰に対しても平等に無関心という感じだった主人公が、ようやく特定の人に関心を寄せたからかな~。別に恋愛じゃなくてもいいんだけど、家族以外に特別気にかけてる人っていないんだろうな~というようなところが、どうにも…って感じだったから。
逆にいままでの雰囲気が好きだった人には、ちょっと物足りなかったりするのかな?

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