椎崎夕 大洋図書 2011/5
続きものなら、あらすじに書いとけよ!!
1冊で一応の区切りがあるならまだ許せるけど、まっったく区切りがないところでザックリ切るなら、裏表紙に書いてほしい。
「シリーズもの」っていうか、上下巻とか、上中下巻じゃないの??
思いっきりネタバレしている上に、かなりマイナス感想。
-----------------------------------------
久し振りに最後まで読むのが面倒くさい本だった。アラブもの並に面倒くさかった。
あー、もうすぐ終わるって思ったら、思い切り続きものだと判明して、どーしようかと。
ここまでボロクソいったからには最後まで読むのが、自称読書好きとしてのマナー。最後に「私が間違ってました」と気持ちよく謝るか、「損したー」って言うかは分からないけど、まあとにかく最後まで読んでから感想も言いたい。
けど、もう1冊でおなか一杯。正直、続きを読む気になれない。あー…、でも「新刊が何年も出ない」という理由以外で、途中で読みかけを放り出すのは好きじゃないんだよなあ。
なんかタイトルに引っ掛けるために、無理やり「愛人」って言葉を使ってみましたというような感じを受けた。これからもう少し意味が出てくるんだろうか?
少なくとも現段階では、まったく意味がないタイトルなんだけど。
主人公はなぜか祖母から疎まれている。そのネタで1冊引っ張った…。まさか子供の頃に何かしちゃったっていうオチじゃないよね?と思っていたら、当たっちゃったよ。
しかも、子供の頃に川で遊んでいて溺れてしまい、一緒に遊んでいた妹と、助けに来た父親が死んでしまったから、という理由。それは単なる水辺の事故。
ヒステリックになった母親に虐待されるのは、まあ母親がおかしいんだろうと思えるが、祖母はその事故の慰謝料を払うために店を手放した、という理由で主人公をずーっと疎んでいるらしい。はあ? ネチネチ言うぐらいなら払わなければよかったんじゃない? 別に払う義務ないし??
だいたい、「店は絶対に継がせない」というほど孫を恨むなら、店の手伝いもさせないのが当然では? なんか厭らしい恨み方だな……。
これが「主人公の火遊びが原因で家が全焼して、父親と妹が亡くなった」というなら、まだ意味は分かるのだが。単なる事故。…しかも小学校低学年の子供の水辺の事故なんて、完全に保護者の責任だ。目を離すなら、連れてくな。以上。
でもまだ当事者である祖母が感情的になるのは、そういう人もいるかも?と思えるが、祖母の知人の弁護士まで感情的に主人公を詰るのは不自然すぎる。第三者が事故で家族を失った子供の罪を問うなんてことは、まずありえない。
そして、攻の友達がまた異常。執拗に攻に近づくなと繰り返す。旅行先にまで追いかけてくるなんて、過干渉っていうより、ストーカーの域で気持ち悪過ぎる……。これは攻の両親も上に書いた水辺の事故で死んでしまったからなのだが、それにしたって自分に関係のないことで、感情的になりすぎてて怖い。
もう少し受に責任のある事故なら、かえって同情しやすかったかもしれない。罪を償うために頑張れって応援もできたかも。
けど、「何も悪くないのに周囲から責められる、かわいそうな健気受」って図式はどうにも…。白けるんだよなあ。
そして、酔っているわけでも、病気で意識が朦朧としているわけでもないのに、キスをされても、かなり長い時間気付かないっていうのは、いくらなんでも……。喋れないと思ったら、唇をふさがれていたって、そんなバカな……。唇の触覚に異常があるのか??という描写が、なんと2回もあった。
人間関係と心理描写に不自然と無理がありすぎて、ストーリーが面白いかどうかという以前に、話に入り込めない。
たとえトンデモな設定でも、そこだけしっかりしてれば楽しめることも多いものだし、心理描写だけは「嘘」をつかないでほしい。
続きものなら、あらすじに書いとけよ!!
1冊で一応の区切りがあるならまだ許せるけど、まっったく区切りがないところでザックリ切るなら、裏表紙に書いてほしい。
「シリーズもの」っていうか、上下巻とか、上中下巻じゃないの??
思いっきりネタバレしている上に、かなりマイナス感想。
-----------------------------------------
久し振りに最後まで読むのが面倒くさい本だった。アラブもの並に面倒くさかった。
あー、もうすぐ終わるって思ったら、思い切り続きものだと判明して、どーしようかと。
ここまでボロクソいったからには最後まで読むのが、自称読書好きとしてのマナー。最後に「私が間違ってました」と気持ちよく謝るか、「損したー」って言うかは分からないけど、まあとにかく最後まで読んでから感想も言いたい。
けど、もう1冊でおなか一杯。正直、続きを読む気になれない。あー…、でも「新刊が何年も出ない」という理由以外で、途中で読みかけを放り出すのは好きじゃないんだよなあ。
なんかタイトルに引っ掛けるために、無理やり「愛人」って言葉を使ってみましたというような感じを受けた。これからもう少し意味が出てくるんだろうか?
少なくとも現段階では、まったく意味がないタイトルなんだけど。
主人公はなぜか祖母から疎まれている。そのネタで1冊引っ張った…。まさか子供の頃に何かしちゃったっていうオチじゃないよね?と思っていたら、当たっちゃったよ。
しかも、子供の頃に川で遊んでいて溺れてしまい、一緒に遊んでいた妹と、助けに来た父親が死んでしまったから、という理由。それは単なる水辺の事故。
ヒステリックになった母親に虐待されるのは、まあ母親がおかしいんだろうと思えるが、祖母はその事故の慰謝料を払うために店を手放した、という理由で主人公をずーっと疎んでいるらしい。はあ? ネチネチ言うぐらいなら払わなければよかったんじゃない? 別に払う義務ないし??
だいたい、「店は絶対に継がせない」というほど孫を恨むなら、店の手伝いもさせないのが当然では? なんか厭らしい恨み方だな……。
これが「主人公の火遊びが原因で家が全焼して、父親と妹が亡くなった」というなら、まだ意味は分かるのだが。単なる事故。…しかも小学校低学年の子供の水辺の事故なんて、完全に保護者の責任だ。目を離すなら、連れてくな。以上。
でもまだ当事者である祖母が感情的になるのは、そういう人もいるかも?と思えるが、祖母の知人の弁護士まで感情的に主人公を詰るのは不自然すぎる。第三者が事故で家族を失った子供の罪を問うなんてことは、まずありえない。
そして、攻の友達がまた異常。執拗に攻に近づくなと繰り返す。旅行先にまで追いかけてくるなんて、過干渉っていうより、ストーカーの域で気持ち悪過ぎる……。これは攻の両親も上に書いた水辺の事故で死んでしまったからなのだが、それにしたって自分に関係のないことで、感情的になりすぎてて怖い。
もう少し受に責任のある事故なら、かえって同情しやすかったかもしれない。罪を償うために頑張れって応援もできたかも。
けど、「何も悪くないのに周囲から責められる、かわいそうな健気受」って図式はどうにも…。白けるんだよなあ。
そして、酔っているわけでも、病気で意識が朦朧としているわけでもないのに、キスをされても、かなり長い時間気付かないっていうのは、いくらなんでも……。喋れないと思ったら、唇をふさがれていたって、そんなバカな……。唇の触覚に異常があるのか??という描写が、なんと2回もあった。
人間関係と心理描写に不自然と無理がありすぎて、ストーリーが面白いかどうかという以前に、話に入り込めない。
たとえトンデモな設定でも、そこだけしっかりしてれば楽しめることも多いものだし、心理描写だけは「嘘」をつかないでほしい。
コメント