中原一也 二見書房 2011/07

刑事もの。
堅物オヤジ×狂犬な20代

ネタバレ
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面白かった~。
中原さんらしくオヤジ攻だけど、このオヤジが堅物で温和なところが、ちょっと珍しいような。受も最後まで「自分の中に女見つける」とか言わないので(苦手、なんです)、まあ読みやすかった。個人的にはエッチ控えめなのも読みやすくてよかった…。

ストーリーは1つの事件に的を絞り、横に逸れることなく、きっちり進んでいくし、「黒幕が分かっているのに証拠がない」というのも盛り上がってよかった。
暗い気持ちになるような事件ではあるんだけど、きちんと解決してるので、話の後味は悪くならない。犯人がどうやって暴行を教唆したのか解き明かされなかったのが、ちょっと残念なところだけど、それとは別に自分で監禁と傷害起こして現行犯逮捕されてるから、逃げ切られてしまうという可能性がなくてスッキリしてる。

刑事ものとして読んでも楽しいけど、不器用な百済と麻生の、仲良しな恋愛もよかったなあと。
百済は美形だけど中身に可愛げがない。強暴だからではなく、かなり攻に甘えてるんだけど、自立しすぎているというか、感じ。中性的な受が好きな読者には好かれなそう。
私としては男前で好きだけど、こういうのは好み分かれるよね~と思ったもので。

どうでもいいが「百済」という名字、私は「くだら」としか読めず…、「ももずみ」という読みに慣れるまで時間がかかった。

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