純情不埒

2011年11月2日 高遠琉加
高遠琉加 アスキーメディアワークス 2011/6

表紙見て、趣味に合わないだろうなと敬遠していた。
ちょっと…、これ年下攻じゃないですか!
このイラストじゃ分からん…。


ネタバレ
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なんだー、年下攻か~とご機嫌で読み始めたが、一人称のせいか、文章がちょっと昔の高遠さんの文章で、正直読みづらい。
センチメンタルっていうか…。攻視点だと、可愛すぎてちょっと辛い。
攻はホストをしていて、受の奥さんから「うちの旦那を誘惑してくれない?」って頼まれて受に近づくのだが、地の文がかなり不自然。
得意客(奥さん)を呼び捨ててで、これから騙そうっていう夫は「佐倉さん」って、台詞でならともかく地の文ではありえないと思う。
そりゃ、攻は親に仕送りするためにホストクラブで働いているだけで、純朴な青年なんだろうけど、騙す相手を少しも見下してないなんてことはないと思う。見下してる相手を「佐倉さん」なんて丁寧に呼ばないんじゃないかな~。
このへんが、高遠作品の上品で優しいところなんだろうけど……。かなり違和感あった。
呼び方だけじゃなく…、素直で純朴すぎて、なんだか共感しづらかった。

最初、受は慰謝料なんて払う必要ないんじゃないかと思ったけど、よくよく事情が分かってくると、あ、それは慰謝料払うべきだわ!と妙に納得してしまった。
…いくら財産目当てで結婚してホストクラブで遊んでいる妻っていっても、一応は夫婦としてやっていこうと思っている人を、了解もなく偽装結婚に使っちゃいけませんって。
これ、裁判しても夫が負けると思うなあ。夫婦生活なくって、寂しいからホストクラブ通いしてましたって言えそうだし(笑)


続編は受視点で、付き合い始めてからの二人の話。こちらも面白かったけど、あんまり印象に残らなかった。うーん…。

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