みよしあやと リブレ出版 2011/06

初コミックスらしい。

ネタバレ
-------------------------------------------

「編集部絶賛」「面白すぎて」の帯が残念だった。
こういう雰囲気で読ませる作風の場合は、期待度50%ぐらいで手に取ったほうが面白く感じたと思う。帯がなければ「地味だけど、ちょっといいなあ」ってなったはずなのに、期待しちゃった分だけ、「なーんだ、たいしたことないじゃん」って思っちゃった…。

あともうちょっと工夫すれば、面白くなりそうな作品だった。
たとえば、まったく話に関わってこない脇役(寮生)を、わざわざ紹介しなくてもいいって思っちゃう。もうちょっと舞台が美大の寮であることを活かせばいいのに…とか。
主役2人の名字が「南野」と「西野」なのも、わざわざ揃えたんだから何かしら意味をもたせないと不自然だし。
設定とページ数のバランスが悪くて上手く処理しきれず、中途半端に終わってしまったような印象。
あとは、絵。
画面がスッキリしていて見やすいし、爽やかなイケメンがちゃんとイケメンに見えて上手い。表情もいいなーと思う。けど、デッサンが狂っていたりするのが、気になった。

肝心の話は、盛り上がりとメリハリに欠けたような…。これから何か起こりそうって雰囲気はあったんだけど、あまり発展しないで終わってしまったというか。
もう1つ何か友情から恋愛に変るためのエピソードがほしかったというか。
あと西野の悩みに共感できなかったのも大きいかも。大学4年の男が、父親が再婚して半分しか血の繋がらない妹ができたからって、そこまで…? そしてその心情を思いやって泣いてしまう主人公も分からない…。
全体に、描いてある感情には納得できても、感情移入まではできなかった。

全然誉めてないけど、実は「可もなく不可もなく」ぐらいの評価。
ここが好きってところがなかったせいか、粗が気になって、感想書くとなんだか悪いところばかりになってしまった……。

読みきり1本目は、幼馴染の2人がどこで何をしている場面なのか、最後まで分からなくて気になった。トイレに入ったことだけは分かったが…。説明しない&背景も描かないなら、部屋でテレビでも見させとけばよかったんじゃ。

読みきり2本目は、片想いの相手とベッドにいるけど昨夜の記憶がありません→両想いでした、という話。よかったね、と思った。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索