罪の海に満ちる星
2011年12月23日 BL作家ま・や・ら・わ行
森田しほ 幻冬舎 2011/12
待ってました~、2冊目♪
面白かったし、読み応えがあった。
ネタバレ
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夜毎迫ってくる情緒不安定な少年。
なんともBL的な設定なのに、かなり重たく、それだけに読み応えのある作品だった。設定としては痛い系になってしまいそうなのに重苦しくもならず、かといって軽くも薄くもなく…という書き方が好き。
学の抱えている事情を簡単に解決せず、じっくりじわじわと苦しい心情を出していくのがいい。
だんだん義久が気の毒になってくるほど、時間をかけてゆっくり過去を乗り越えていくところがよかった。
西村や巧明といって脇役も味があったなあ。西村にはこの先どんな恋人ができるんだろうというのが、結構気になる。
他人から見れば、「異常」で片付けられてしまいそうな兄の執着と行動は、誰にも頼れずに追い詰められてしまった17歳の少年と思えば切なく…しかも弟はしっかり愛情として受け取っているだけに責められないというか。
でも、兄の抱えていた苦しみは作品内で多くは語られていないわけで…、そこを想像で補って、兄の気持ちを思いやることができる義久がいいなー。
本当にいい子だと思う。かなり辛抱強く学に寄り添ってあげてたし。
学が元気になってくれて、読後感も暖かかった。
待ってました~、2冊目♪
面白かったし、読み応えがあった。
ネタバレ
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夜毎迫ってくる情緒不安定な少年。
なんともBL的な設定なのに、かなり重たく、それだけに読み応えのある作品だった。設定としては痛い系になってしまいそうなのに重苦しくもならず、かといって軽くも薄くもなく…という書き方が好き。
学の抱えている事情を簡単に解決せず、じっくりじわじわと苦しい心情を出していくのがいい。
だんだん義久が気の毒になってくるほど、時間をかけてゆっくり過去を乗り越えていくところがよかった。
西村や巧明といって脇役も味があったなあ。西村にはこの先どんな恋人ができるんだろうというのが、結構気になる。
他人から見れば、「異常」で片付けられてしまいそうな兄の執着と行動は、誰にも頼れずに追い詰められてしまった17歳の少年と思えば切なく…しかも弟はしっかり愛情として受け取っているだけに責められないというか。
でも、兄の抱えていた苦しみは作品内で多くは語られていないわけで…、そこを想像で補って、兄の気持ちを思いやることができる義久がいいなー。
本当にいい子だと思う。かなり辛抱強く学に寄り添ってあげてたし。
学が元気になってくれて、読後感も暖かかった。
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