橘紅緒 大洋図書 2011/12

なんとなく読んでみた。

ネタバレ
-----------------------------------------

うーん…、とにかく読みづらい。別に文章がまずいわけではないのだが、ぼんやりした、変った感性の男の子の一人称で共感できない上に、話の都合上、伏線ばかり。そして、やはり設定の都合で冒頭や回想が長すぎて、途中で息切れした。
事情はだいたい予想がついたし、さあ解答編を読ませて!と思ってからが、とにかく長かった。
謎を残したまま終盤まで引っ張られ…、後半は飛ばして読んでしまった。そのせいで見落としたのか、「それで結局、結はなんで雨の日に休むの?」とか、細かい謎が結構残ったような。
もしかして、どこかに説明あったのかな?
解かれた謎もちょーっと不満。母親の再婚相手の息子が、亡くなった父親と同じレーサー志望なのは、もしかしてレース繋がりの再婚なのかな?とか納得できるけど、2人が偶然同じ赤い髪(地毛)とか、強引すぎて。子供が両親を名前で呼び捨てって珍しい習慣にも違和感しかないし…。攻の母親だか親戚だか分からないモデルと仕事(駆け出しの翻訳家)で出会うっていうのも、凄すぎる偶然だし。世の中、狭すぎるだろう。
…前半のぼんやり重たい書き方と、恋愛部分の子供っぽさがアンバランスという気もした。病気だからかもしれないけど、受の恋愛感情の流れがどうもつかみづらいし。
過去>恋愛という比重なのも、ちょっと物足りない。

…まあ、色々書いたけど、話もキャラも好みじゃなかったから気になった部分だと思う。こういう作風が好きな人なら、感動的な話なんじゃないかと。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索