早いもので2011年も今日で終わり。

今年もお世話になりました。
皆様、よいお年をお迎えください。

毎年恒例のBL読書感想の総まとめを。
漫画と小説に分けて今年のお気に入りを選びました。
あまり本を読まなかったので、今年は10冊ずつ。

※私が今年読んだだけで、出版年が古いものや新装版も混ざっています。
※お気に入り度で順位がついてます。
※100%趣味で選んでます。とっても偏ってます。


~BL漫画ベスト10~
毎年ベストに入れる漫画家さんの作品ばかり。偏りすぎてて、驚く。
そういえば、書店に某出版社のBLランキング本の順位が貼られていたが、見事に私の趣味とは合わない結果だった。予想通り。
(買ったことないから、投票方法を知らないけど。年間売上ランキングのほうが興味あるなあ)
私の選んだ10冊だってどれも有名だし、売れてるんだけど……。それなのに、なぜか世間様と趣味が合わないという不思議現象~。

1『花は咲くか 3』 日高ショーコ 幻冬舎 2011/12
いま一番好きなBL漫画。3巻も期待を大きく上回る面白さ。
展開がスローな分、脇キャラまで目が行き届いていて丁寧。
そして、日高さんの持ち味のスタイリッシュな画面も健在。

2『一生続けられない仕事 2』 山田ユギ 竹書房 2011/12
ここ数年、調子悪そうだなーという印象だったが、体調が悪かったとは…。
表題作は短いながらも中身が詰まっていて、恋愛ものとして面白くなってきた。
次回は主人公、もっと頑張れ~。
同時収録の他シリーズや読み切り作品も面白かった。さすが。

3『イロメ』 草間さかえ 新書館 2011/3
草間さん、どれにしよう…と悩んで、これを。
1巻がさらに面白くなるような続編で、すごいなーと思った。
キャラの魅力が上手く引き出されているなあと。

4『憂鬱な朝 3』 日高ショーコ 徳間書店 2011/05
これが4位?! 本当に?って自問してしまうほど、出来のいい漫画だと思う。
ちょっと重たくて読みづらいシリーズだったんだけど、話が動き始め、切ないばかりの話ではなくなった。3巻は扉絵も秀逸だった。

5『王様のベッド』 草間さかえ リブレ出版 2011/6
短編集。3作入っているが、それぞれ味わいが違っている。
田舎で合わせているせいか、不思議と統一感のある1冊になっていた。
色はバラバラだけど、色調が合っているコーディネートみたいな感覚。
かわいい話ばかりだったし、読後感が優しいところも好き。

6『長い間』 館野とお子 フロンティアワークス 2005/08
とにかく表題作が好みで。何が好きなのか説明しづらいけど。
普通の生活と、ちょっとじれったい大人の恋愛。静かな雰囲気。最高です。

7『その手の熱を重ねて 2』 富士山ひょうた フロンティアワークス 2011/01
実は、ストーリーはそれほど面白いと思わなかったんだけど。
地味な日常ものが好きな私にとって、こういう作風は貴重なもので。
ほのぼの系でも切ない系でもない日常ものってあんまりないし。
思い返すと、すご~く印象がよくて。

8『どこにもない国』 草間さかえ 茜新社 2011/9
年間10冊しか選んでないのに、草間さんは3冊目か…。
でも、表題作みたいな、重たい雰囲気なのにドロドロはしてない作品って貴重だと思うから、どうしてもベストに入れておきたい。
読んだ端から忘れていく王道(という名のありがち)より、心に残る作品のほうがいい。

9『運がいいとか悪いとか』 館野とお子 フロンティアワークス 2011/06
恋愛だけが描かれていて、派手な展開がないところが好み。
ラストはハッピーエンド!って感じではないけど、苦さはないし、納得できる。少~し引っ掛かりが残るところが、余韻になっているような。

10『帰らなくてもいいのだけれど』 内田カヲル 竹書房 2011/08
表紙に一目惚れして。決して好みではないのに、話が面白かったし、キャラがよかった。
最高!って感じじゃないんだけど、再読しても楽しめる作品だと思う。


~BL小説ベスト10~
苦もなく10冊に絞れてしまうぐらい、今年は読んだ冊数が少なかった。
いろんな作家さんを試してはみたけど、結局気に入るのは、もとから好きな作家さんの小説ばかりだった。

1『交渉人は愛される』 榎田尤利 大洋図書 2011/7
傑作シリーズの完結巻ということで、迷うことなく1位。
本当にクオリティーの高いシリーズだった。
シリーズのクライマックスとしては前作だったと思うけど、『~愛される』のラストこそが、二人の恋愛の区切りだったと思う。

2『吸血鬼と愉快な仲間たち 5』 木原音瀬 蒼竜社 2011/10
インターバルが長かったので心配していたが、見事に復活してくれて安心した。
個人的には、5巻がシリーズ最高の出来映えじゃないかと思っている。
でも、このシリーズはもうそろそろ区切りをつけてほしい。出来がよかったからこそ、新作が読みたい。

3『猫の遊ぶ庭』 かわい有美子 幻冬舎 2011/3
長いこと復刊を待っていたので、再読できて嬉しかった。
雰囲気(作品の舞台)のよさで、これを超えるBL作品ってなかなかないと思う。
イラストが変ってしまったのは残念だが……。

4『真夜中クロニクル』 凪良ゆう 大誠社 2011/04
個性的なのに共感しやすいキャラもよかったし、二人の成長や変化を焦らず丁寧に、しかも飽きさせないテンポと優しい目線で描いてるのがよかった。
凪良さんの良さが分かりやすく出ていたと思う。

5『恋で花実は咲くのです』 久我有加 新書館 2010/10
久し振りに久我さんの作品で当たりを引いた。
この作品のように、仲はいいけど、二人の関係にさっぱりした部分を残すっていうのが、ヘタレ×男前の久我カップルには合っている気がする。

6『神様も知らない』 高遠琉加 徳間書店 2011/11
まだまだ続きそうな作品なので未知数だが、続きをかなり期待させてくれる作品。
静かで優しい雰囲気と、暗い影と、筋の通ってそうなストーリー。
普段とタッチは同じなのに、カラーは変えてきました、という印象だった。

7『積木の恋』 凪良ゆう フランス書院 2011/10
痛い展開が待っているのかなーと思っていたら、わりとさらっと書かれてて、「この匙加減が凪良さん」って思った。趣味には合わなかったけど、続編のラストに感動したし、印象に残るシーンも多かった。

8『職業、王子』 砂原糖子 幻冬舎コミックス 2011/2
読んだときは、それほど好みでもないし…という感じだったんだけど、10冊選ぶために今年読んだ本のタイトルを並べてみたら、この作品は色々な場面が鮮やかに思い出せたので。
…砂原さんも、じっくり時間をかけてシリーズものとか書いてほしいな。

9『罪の海に満ちる星』 森田しほ 幻冬舎 2011/12
重たいテーマだけど、読みづらいほどの痛さや暗さはなく、描き方が丁寧で読み応えがあった。
劇的な展開ではなく、小さな積み重ねが心に響いてくる感じ。
続編は明るく甘めで、バランスもよかった。

10『恋愛小説は書けない』 雨月夜道 白泉社 2010/12
変人っぷりがパワフルに描かれ、笑える作品。
それだけじゃなく、甘さや切なさも適度に入っていて、読後感がよかった。
個性があって面白い作品っていいなーと。

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