池玲文 リブレ出版 2012/01

実のところ、1巻の内容をかなり忘れていた…。
2巻で完結とは意外だった。

ネタバレ
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面白かったけど、タイムスリップにする必要性があったのかな?という疑問が残った。
別に1から10までくどくど説明を加える必要もないとは思うのだが、昔からタイムスリップが起こりやすい家というのが、どうにも…。「不思議な話」という雰囲気で叙情的に描くのなら、この説明だけで十分以上なのだが、恋愛+禁忌のほうに比重のある話なので、お手軽設定に感じてしまった。うーん…。
出会って愛し合ってから生き別れの親子だと気付くっていうオイディプス設定じゃいけなかったのかな。

メインテーマのほうは、簡単な答えはない、苦悩の深さがいいなーと。
ただ、なんでだろう。読み終わってからの充実感が少なかった。幸福感と切なさの配分が、私の好みと違ったのかな。
ラスト、主人公たちの視点から遠ざかったように感じて、上手く感情移入できなかったのかもしれない。

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