パラスティック・ソウル ~はじまりの章~
2012年2月4日 木原音瀬
新書館 2012/01
BLではない作品も混ざっている短編連作。
興味持てない設定だから、正直そんなに期待してなくて、ソフトカバーの単行本とかやめて、文庫で出してくれよとか思っていたのだが、面白かった。
ネタバレ
---------------------------------------------
犬耳&犬尻尾の人がいるというファンタジックなSFなのだが、その内容はあまりにも殺伐としていて、「らしいな~」と笑ってしまった。
それぞれの人生が「願いの叶う薬」で変わっていく(歪められる感じ)ストーリーに、ハイビルアの謎と研究所の悪行が絡んでリンクしていく。どの話も先が気になってしょうがなかった。
とくに第3話の犬の話が面白くて好き。被害者側が主人公だから、感情移入もしやすい。木原さんらしいブラックなラストは、面白いけど後味が悪い…。
書き下ろしの続編もとくに救いというわけではなく…これはこれでハッピーエンドなのかもしれないが、諦観の漂うハッピーエンド。リアリティーがあるのかも?
救いがあるエンドだった1話は、唯一、ニアではないBLだったが、恋愛ものとしてはあまり盛り上がらなかった。
ラブストーリーなのに、ラストで主人公(視点キャラ)が恋愛感情を持っていなくて、家族愛で終わっているというのは、やはり続編がないと厳しい。
主人公が片思いをしている側なら、話が片思いのまま終わってもいいのだが、片思いされる側では、…そもそもラブストーリーとして成立しているのかどうか。ラブストーリーと呼べたとしても、読者には少なからず不満が残ると思う。
ここで終わらないで!!と思った2話はブラックなラストで、主人公兄弟が両方とも人殺しという…、これまたなんともブラックなキャラ設定。
この話には続きがあるみたいだが、好き嫌いが分かれそうだなー。
ただ、単純ながら面白いストーリーで、恋愛ではないのだが、1話より恋愛色が強いぐらいかもしれない。
イラストは…年齢の描き分けができないイラストレーターなので、二十代後半以上のキャラが出てくると苦しい。
可愛い絵柄で人気はあるみたいだけど。
最近読んだ漫画で、二十代のキャラの過去として十代後半の番外編が入っていたのだが、顔がちゃんと若くなっていて感心したばかりだったから、余計に気になったのかもしれない。
「おわりの章」も楽しみ。
BLではない作品も混ざっている短編連作。
興味持てない設定だから、正直そんなに期待してなくて、ソフトカバーの単行本とかやめて、文庫で出してくれよとか思っていたのだが、面白かった。
ネタバレ
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犬耳&犬尻尾の人がいるというファンタジックなSFなのだが、その内容はあまりにも殺伐としていて、「らしいな~」と笑ってしまった。
それぞれの人生が「願いの叶う薬」で変わっていく(歪められる感じ)ストーリーに、ハイビルアの謎と研究所の悪行が絡んでリンクしていく。どの話も先が気になってしょうがなかった。
とくに第3話の犬の話が面白くて好き。被害者側が主人公だから、感情移入もしやすい。木原さんらしいブラックなラストは、面白いけど後味が悪い…。
書き下ろしの続編もとくに救いというわけではなく…これはこれでハッピーエンドなのかもしれないが、諦観の漂うハッピーエンド。リアリティーがあるのかも?
救いがあるエンドだった1話は、唯一、ニアではないBLだったが、恋愛ものとしてはあまり盛り上がらなかった。
ラブストーリーなのに、ラストで主人公(視点キャラ)が恋愛感情を持っていなくて、家族愛で終わっているというのは、やはり続編がないと厳しい。
主人公が片思いをしている側なら、話が片思いのまま終わってもいいのだが、片思いされる側では、…そもそもラブストーリーとして成立しているのかどうか。ラブストーリーと呼べたとしても、読者には少なからず不満が残ると思う。
ここで終わらないで!!と思った2話はブラックなラストで、主人公兄弟が両方とも人殺しという…、これまたなんともブラックなキャラ設定。
この話には続きがあるみたいだが、好き嫌いが分かれそうだなー。
ただ、単純ながら面白いストーリーで、恋愛ではないのだが、1話より恋愛色が強いぐらいかもしれない。
イラストは…年齢の描き分けができないイラストレーターなので、二十代後半以上のキャラが出てくると苦しい。
可愛い絵柄で人気はあるみたいだけど。
最近読んだ漫画で、二十代のキャラの過去として十代後半の番外編が入っていたのだが、顔がちゃんと若くなっていて感心したばかりだったから、余計に気になったのかもしれない。
「おわりの章」も楽しみ。
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