いとし、いとしという心
2012年3月11日 かわい有美子
かわい有美子 リブレ出版 2009/6
BLなのに「未亡人」が売りって言われてもなあ…とスルーしてた作品。
ネタバレ
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かわいさんの京都もの、やっぱりいいなあ。
最初、時代物?と戸惑ったのも、京都ものっぽい。
好きな人の家業とはいえ、自分とは関係のない隣家の旅館を残すために、自分の身を差し出す侑央が、最初は理解できなかった。
でも、読みすすめるうちに、一見流されているだけに見える侑央が、頑固で芯が強いことが分かってきて、こういう強さもあるんだな、と思えた。
脅迫と言い切れない、半分は取引みたいな関係なのが、この話のポイントかも。
一方的に耐えるだけじゃないから、ムリヤリって感じが薄れて、私には読みやすかった。
千秋のほうは、腹黒いわ執着系だわ、最初はゲ~って思ったけど(…)、考えてみれば、好きな子のために人生変えちゃったわけで、純情な人だなーと。
兄の死で千秋が継ぐことになるのは、不況で経営が傾いているような旅館じゃなく、常に予約で埋まっている高級旅館。それを「いらないよ、潰しちゃえば」って言えるぐらいのポジションを、誰の力も借りずに自分の才覚だけで築き上げているわけだから、まあカッコイイ攻だと思う。
まったく好みじゃないが、嫌いじゃないかもなあ。
BLなのに「未亡人」が売りって言われてもなあ…とスルーしてた作品。
ネタバレ
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かわいさんの京都もの、やっぱりいいなあ。
最初、時代物?と戸惑ったのも、京都ものっぽい。
好きな人の家業とはいえ、自分とは関係のない隣家の旅館を残すために、自分の身を差し出す侑央が、最初は理解できなかった。
でも、読みすすめるうちに、一見流されているだけに見える侑央が、頑固で芯が強いことが分かってきて、こういう強さもあるんだな、と思えた。
脅迫と言い切れない、半分は取引みたいな関係なのが、この話のポイントかも。
一方的に耐えるだけじゃないから、ムリヤリって感じが薄れて、私には読みやすかった。
千秋のほうは、腹黒いわ執着系だわ、最初はゲ~って思ったけど(…)、考えてみれば、好きな子のために人生変えちゃったわけで、純情な人だなーと。
兄の死で千秋が継ぐことになるのは、不況で経営が傾いているような旅館じゃなく、常に予約で埋まっている高級旅館。それを「いらないよ、潰しちゃえば」って言えるぐらいのポジションを、誰の力も借りずに自分の才覚だけで築き上げているわけだから、まあカッコイイ攻だと思う。
まったく好みじゃないが、嫌いじゃないかもなあ。
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